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【世界水泳】窮地で思った「ダメでもいいや」 過去最も苦しい6日間を乗り越えた小堀倭加の境地

力になったライバルの存在「2人で切磋琢磨しながら長距離を引っ張る」

 結果を残せたことは収穫。“開き直り”の強さを示すことができた。



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「本番に強いというのは今までもあった。今回は代表のことを考えなかったのが一番良かったのかなと思っていて、一番気持ちよく泳げたレースでもあった。400や200は少し自分にプレッシャーをかけすぎていたのかな。今思うと、かなりプレッシャーがあって、うまく泳げなかったんじゃないかと思う。800は本番の強さ、後半の強さをうまく発揮できたレースだったので、よかったと思います」

 ライバルの存在も見逃せない。日本選手権でも優勝争いを繰り広げた難波実夢(JSS)には400メートルでは敗れたが、800メートルでは逆転した。「彼女はベストを常に更新しているイメージがあって、やっぱり早く追いつかないといけないといつも思わせてくれる存在。800の決勝も隣で泳いで、競り合いながらというか、彼女を見ながらというか、彼女がいたから上手く600メートルまで泳げたと思っている」。自身の力になったことも認めている。

「本当に彼女のおかげで頑張れているし、頑張らないといけないなと思わせてくれている。本当に2人で切磋琢磨しながら、今後も長距離を引っ張っていきたい」

 怪我の影響もほぼなくなり、トレーニングの成果で上半身の強化に成功した。「あとは下半身とのバランスを上手くマッチさせながら、そこにキックを入れて、全体的にレベルアップした泳ぎができるようにしたい」と技術的な上積みも目標。本番に向けては「1年間、自己ベストが更新できていないので、まずはそこを超えないといけない。自己ベストを更新、そして決勝進出できるように頑張りたい」と意気込む。

 4月から社会人になり、取り巻く環境は変わった。「日本選手権の時もそうでしたが、会社の方々が応援してくれているので、今までよりも応援の力というのが強くなったと思う。たくさんの方々からの応援を力に変えて、しっかりと結果で恩返しができるようにしていきたい。本番に強いとは思っているので、会場の応援をしっかりと泳ぎに繋げ、自分のパフォーマンス以上のところで泳げるようにしたい」。新たな力に勢いをもらい、世界に挑む。

(4日の第12回は小方颯が登場)

◆世界水泳 7月14日にアーティスティックスイミング(AS)、飛込から開幕。水球、オープンウォーター、ハイダイビングも行われる。同23日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波にて最終日まで8夜連続生放送。ASはBS朝日、飛込はCSテレ朝チャンネルで生放送。

(THE ANSWER編集部)

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