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【世界水泳】日本人金メダリストの記録を超えた21歳 「最初は泳ぐのが嫌」だった難波実夢の挑戦

「憧れの選手」として名前を挙げたのは…

「憧れの選手」として名前を挙げたのは、04年アテネ五輪の女子800メートル自由形金メダリストの柴田亜衣さんだ。優勝候補だったロール・マナドゥ(フランス)を中盤過ぎから追い上げ、残り50メートルのターン付近で逆転。難波は2歳だったが、映像で観たことがあり、後半を持ち味とする自身の泳ぎと重ね合わせる。



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「私だったら最初行かれちゃうと諦めてしまいそうになる時もあるんですけど、最後までどうなるかわからないのが、この自由形、中長距離の面白さでもあるかなと思っています」

 昨年12月に行われた世界短水路選手権の800メートルでは、柴田さんが持っていた日本記録8分13秒34(07年日本短水路選手権)を15年ぶりに更新する8分12秒98で銅メダルを獲得。短水路とはいえ、憧れの選手の記録を超えて表彰台に立ったことは大きな一歩となった。

 そして迎えた今年4月の日本選手権。400メートル自由形で優勝、800メートル自由形で2位と結果を残し、世界水泳の代表権を得た。だが、いずれも派遣標準記録を突破できなかったため悔しさを隠さない。

「自分が思っていたタイムより、すごく遠くなってしまって悔しい大会になったんですけど、ここをスタートにして、世界水泳に合わせていけたらいいなと思っています」

 東京五輪に続く自国開催での世界大会。多くの人の期待を背負いながら、「日本人でも戦えるぞっていうところを見せたい」と意気込む。

「もっと前半から勇気を持って泳ぐ積極的なレースができれば、もっともっとタイムが伸びてくると思いますし、そうしていかないと世界では戦えないなと思っています」

 目指すは東京五輪で果たせなかった決勝進出。「世界で戦う」という自身の夢を、福岡の地で実らせることができるだろうか。

(3日の第11回は小堀倭加が登場)

◆世界水泳 7月14日にアーティスティックスイミング(AS)、飛込から開幕。水球、オープンウォーター、ハイダイビングも行われる。同23日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波にて最終日まで8夜連続生放送。ASはBS朝日、飛込はCSテレ朝チャンネルで生放送。

(THE ANSWER編集部)

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