「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと21日―女子400m＆800m自由形・難波実夢

　水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡（テレビ朝日系で中継）が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

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　その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。2日の第10回は、女子400、800メートル自由形に出場する難波実夢（JSS）が登場。10代で日本の中長距離界を背負う存在として台頭した21歳だが、同時に“世界の壁”も痛感。自国開催の今大会で、世界トップレベルで戦うための積極的な泳ぎを目指す。

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　中長距離の新星として頭角を現したのは、2019年の日本選手権だった。当時16歳で天理高2年だった難波は、400メートルと800メートルの自由形で初優勝して2冠。その後も国内で結果を残し続けると、19歳で迎えた21年東京五輪に同種目で出場したが、「初めての世界大会のオリンピックで、すごく世界との差を痛感した」。結果は400メートル自由形が20位、800メートル自由形が17位。ともに予選敗退の悔しさを味わった。

「世界を見ると、長距離の選手でもやっぱりスピードがすごくあるので、私にはまだまだ前半から行くスピードというのが足りないなと感じた。そこを少しずつ詰めていきたいと思っています。もちろん、自分の持ち味である後半もしっかり生かせるようにしたい」

　奈良出身の21歳。「夢が実るように」と名付けられた少女は幼少期から水泳に親しんできたが、中長距離については「正直きついので、短いほうが好きなんです」と苦笑交じりに本音を明かす。

「最初は本当に泳ぐのが嫌で、短い距離が良かったんですけど、だんだんやるにつれて結果もついてきて、そっち（中長距離）のほうが自分の持ち味も出せるのかなというふうに感じてきました」

　もっとも、かつて50メートル自由形の選手だった経験があるため、「昔、泳いだ短い距離のスピードというのが、今の自分のレースに生かせているかなとは思っています」とも冷静に分析する。