【世界水泳】2024年パリ五輪で引退 完全燃焼したい川本武史の全てを懸ける50m「一日を大切に」
今回は大会初日に登場「日本チームにいい流れをつくれるように」
「世界の舞台で戦えることは、来年のパリに向けてすごい経験になるので素直に嬉しいです」。そんな中で口にするのはライバルの存在。バタフライで切磋琢磨を続ける松元克央(ミツウロコ)、水沼尚輝(新潟医療福祉大職)の2人から受ける刺激は大きい。
【注目】DAZNは年間プランがおトク! プロ野球、F1、国内サッカー、ゴルフ、テニス…見られる競技が盛りだくさんのDAZNはこちら
「克央が(100メートルを)50秒で泳いだり、尚輝も50秒台を持っている。自分はまだ51秒の世界しか経験したことがないので、まずは自分もそこの舞台に立てるように。タイムを狙うとなると、なかなか自分の泳ぎもできないと思うので、まずは自分のやるべきことを淡々とやって、50秒台を出して行くって感じですね」。100メートルでの戦いをイメージすることで泳ぎの全体的なレベル向上に繋げようとしている。
課題と見ているのがスピードの持続力。「前半のタイムでいうとそんなに大きな差はない。でも、後半で26秒真ん中とかで帰ってくるスピード、持久力が僕にはない。そこが世界との大きな差」。後半勝負ができるようなトレーニングも積んできた。「タイムにはそんなに大きな変化はないんですけど、レースとレースの間のリカバリーの部分とかで、明らかに疲労の抜け具合が変わってきている」と地力アップの手応えもつかんでいる。
今回は電撃戦の50メートル。しかも、東京五輪では味わえなかった大歓声の中でのレースとなる。「めちゃめちゃ楽しみです。やっぱりいいタイムが出た時とかはお客さんも沸きますし。自分の実力以上の結果が出せると感じています」と心待ちにしている。
自身の登場は大会初日だ。「まずは決勝の舞台でしっかり戦うということ。世界水泳の初日が50メートルバタフライになるので、日本チームに良い流れをつくれるように、決勝の舞台で世界の強い奴らと戦って、なるべく良い順位でフィニッシュしたい」。スイマー人生の最後まで、燃える泳ぎを披露し続ける。
(30日の第8回は水沼尚輝が登場)
◆世界水泳 7月14日にアーティスティックスイミング(AS)、飛込から開幕。水球、オープンウォーター、ハイダイビングも行われる。同23日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波にて最終日まで8夜連続生放送。ASはBS朝日、飛込はCSテレ朝チャンネルで生放送。
(THE ANSWER編集部)