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【世界水泳】2024年パリ五輪で引退 完全燃焼したい川本武史の全てを懸ける50m「一日を大切に」

水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

男子50mバタフライの川本武史【写真:Getty Images】
男子50mバタフライの川本武史【写真:Getty Images】

「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと24日―男子50mバタフライ・川本武史

 水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。



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 その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。6月29日の第7回は、男子50メートルバタフライに出場する川本武史(トヨタ自動車)が登場。東京五輪は自身も予想していなかったミスが影響し、まさかの予選敗退だった。来年パリ五輪での現役引退を公言している28歳は、残る現役生活で完全燃焼を目指す。

 ◇ ◇ ◇

 川本にとって忘れられない一瞬がある。2年前の東京五輪男子バタフライ100メートル。直前の日本選手権では日本記録タイの51秒00をマークし、調子を上げて本番に臨んだ。しかし本番では、ターンで水中姿勢が崩れるまさかのミス。51秒93の全体20位で悔しい予選敗退となった。

「自分のレースをさせてもらえなかった。自分の経験値、スキルとか、世界に劣っている部分があったんだなって感じています」

 不完全燃焼のままでは終われない。残る現役生活への思いを語った。

「お客さんはいないにしろ、地元開催のオリンピックで結果を出せなかったことに対しての自分の中で葛藤みたいなのがやっぱりあった。その中で、パリ五輪を目指すという形になりました。僕はもうパリで引退する予定なので、自分の中で集大成を出すためには、本当に一日、一日を大切にしなきゃいけないなという気持ちで日々を過ごしています」

 4月の日本選手権では50メートル予選で23秒13の日本新をマークし、世界水泳の代表内定。100メートルは前半から積極的なレースをしながら後半伸びきれず、51秒74の4着で代表権をつかめなかった。

「50メートルでは自身の日本記録を更新できて、良いスタートが切れたかなとは思ったんですけど、あの100メートルに関しては自分の思っているレースプランができずに、納得するタイムと結果がついてこなかったので、パリに向けてまだまだやることがいっぱいあるなと思いました」

 当時は直前の練習で調子が上がらず「自分の思っている泳ぎと感覚が合ってこなかった。それが100メートルに繋がってしまったのかなと。一発勝負の世界でギャンブル要素が強くなってしまった」という。以前から様々な練習法などを取り入れたことが逆に“マイナス”になりがちだった。だが、今は「そういう情報が自分の泳ぎとか、自分の引き出しになっているので取捨選択をしながら行えている」と心配していない。

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