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【世界水泳】32歳になっても「お前ならやれる」 鈴木聡美、愛する故郷・福岡で輝きをもう一度

水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

鈴木聡美【写真:Getty Images】
鈴木聡美【写真:Getty Images】

「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと25日―女子50m&100m平泳ぎ・鈴木聡美

 水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。



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 その一つがカウントダウンでお送りする「ウルトラ連載」。出場選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。6月28日の第6回は、女子50メートル、100メートル平泳ぎに出場する鈴木聡美(ミキハウス)が登場する。2012年ロンドン五輪でメダル2つを獲得したベテラン。低迷を経験し、競技人生も考えた32歳は故郷・福岡で輝きを取り戻す。

 ◇ ◇ ◇

 鈴木聡美にとって「背水の陣」で掴んだ代表復帰だった。

 4月の全日本選手権。1種目目の100メートル平泳ぎは1分6秒88の2位、50メートルは5年ぶりに自己ベストを更新する30秒44で優勝した。ともに派遣標準にわずか0秒09届かなかったが、救済措置によって滑り込みで代表入り。18年以来5年ぶりに代表権を掴み取った。

「正直、100メートルで派遣標準を切るつもりでした。非常に悔しい思いをしたままの50メートルのレースだったので、背水の陣というか『もう、やるしかない』『やらなきゃいけない』という義務感の中、レース直前までは考えていました」

 21歳で出場した12年ロンドン五輪で100メートル銅メダル、200メートル銀メダルを獲得するなど、平泳ぎの女子エースとして長年牽引。しかし、16年リオ五輪100メートルで準決勝敗退に終わり、以降は苦しい時期が長かった。

 21年東京五輪出場を逃すなど、心が折れかけたことは何度もある。ただ、今大会の開催地は生まれ故郷の福岡。

「開催地が福岡じゃなかったら落ち込んで(拠点の)山梨に帰っていたかもしれない。日が近づくにつれて、これは何が何でも(代表権を)獲らないと、もう私の心は腐ってしまう。(今までは)本当の全力を出し切れてなかったかも。なので、この福岡大会に臨む気持ちはロンドン五輪よりもかなり大きな思いがあります」

 代表決定後には家族のLINEグループも大盛り上がり。地元の友人たちからもひっきりなしに「おめでとう」の連絡が届き、決意を新たにした。

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