「私も胸がないことにコンプレックスを感じた」 羨ましかった友達の可愛い服、でも今はそのままの私がいい――サッカー・仲田歩夢選手
スポーツブラのこだわり「ユニフォームのときは胸は盛るよりスッキリ見せたい!」
――今はふだん用と競技中で着けているブラジャーを分けていると思いますが、いつ頃からスポーツ時専用のブラを付け始めましたか?
「高校生になってからです。女子サッカーの強豪校に入学し、周りの選手の質がぐんと上がると、先輩や周りの選手も『サッカーをする時はスポーツブラ』というのが当たり前の環境になりました。ただ、普通のブラでもサッカーはできると思います。体型にもよりますが、私自身は『絶対にスポブラではないと運動ができない』というタイプではありません」
――ちなみに、スポブラを選ぶときに仲田さんが重視しているポイントは?
「やっぱりバストのホールド感にいちばんこだわります。選手同士でも『どのブラがいい?』という情報交換はよくしていますが、みんな、プレーへの影響ができるだけ少ないよう、いかに胸が締め付けられるかを大事にしている気がします。それから、意外とみんなが気にしているのはパッドの厚みです!」
――それは、着け心地の良さという意味でしょうか?
「見た目です。パッドに厚みがあると、ユニフォームを着たときに、どうしても胸が大きく見えるというか、ボリュームが出てしまう。それがイヤという選手が多いんです。ユニフォームのときは、胸は盛るよりスッキリ見せたい!」
――なるほど! ちょっとカッコよく見せたい。
「人それぞれですが、そもそも女子サッカー界はボーイッシュな選手も多いし、逆に胸があるほうがイヤ、という選手もいますからね。」
――ちなみに、バストケアは特にされていますか?
「特別なことはしていませんが、乾燥ケアのためにボディクリームは全身にぬっています。それと、顔に化粧水をつけたときは、ついでに胸までつけています。タレントの田中みな実さんが『おっぱいまでが顔!』とコメントしていたのを聞いたので(笑)」
――今まではサッカーに関わるお話でしたが、プライベートでバストで悩んだことはありますか? 例えばユニフォームと私服では、体の見え方が変わると思いますが……。
「そうですね、20代前半の頃は、今よりも胸が小さいことにコンプレックスを感じる瞬間はありました。理由は、当時は私のなかで、『女性らしさ=胸がある』と考えていたところがあったこと。それから、友達の間で露出の高い服が流行っていたので、『もっと胸があったら、ああいう服も着こなせるのになあ』と思うことが結構ありました。今は胸が小さいことをポジティブに受け止めるようになったので、気になりません。逆に胸がないほうが似合うような服――例えば、ちょっとタイトな洋服やTシャツを選んでいます」