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「シャワー室に入ったら全員、毛がない!」 同僚のVIO処理に衝撃、白パンツには女子選手特有の悩み――岩渕真奈×登坂絵莉「女性アスリートとボディケア」

「THE ANSWER」は3月8日の国際女性デーに合わせ、さまざまな女性アスリートとスポーツの課題にスポットを当てた「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を今年も展開。「“つながり”がつくる、私たちのニューノーマル」をテーマに1日から8日までアスリートがインタビューに登場する。さまざまな体験をしてきたアスリートといま悩みや課題を抱えている読者をつなぎ、未来に向けたメッセージを届ける。3日目は、プライベートでも仲が良いというサッカーの元日本代表FW岩渕真奈さんとレスリングのリオデジャネイロ五輪女子48キロ級金メダリストの登坂絵莉さんが対談。前編は「女性アスリートとボディケア」がテーマ。VIOやわき毛の処理と、それによるコンプレックスが競技生活の心理に及ぼす影響を取り上げ、これまで表に出てくることがなかった女性アスリートの課題を本音で語り合った。(聞き手=長島 恭子)

THE ANSWER的 国際女性ウィークで対談した岩渕真奈さん(左)と登坂絵莉さん【写真:松橋晶子】
THE ANSWER的 国際女性ウィークで対談した岩渕真奈さん(左)と登坂絵莉さん【写真:松橋晶子】

「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」3日目 岩渕真奈×登坂絵莉 対談前編「女性アスリートとボディケア」

「THE ANSWER」は3月8日の国際女性デーに合わせ、さまざまな女性アスリートとスポーツの課題にスポットを当てた「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を今年も展開。「“つながり”がつくる、私たちのニューノーマル」をテーマに1日から8日までアスリートがインタビューに登場する。さまざまな体験をしてきたアスリートといま悩みや課題を抱えている読者をつなぎ、未来に向けたメッセージを届ける。3日目は、プライベートでも仲が良いというサッカーの元日本代表FW岩渕真奈さんとレスリングのリオデジャネイロ五輪女子48キロ級金メダリストの登坂絵莉さんが対談。前編は「女性アスリートとボディケア」がテーマ。VIOやわき毛の処理と、それによるコンプレックスが競技生活の心理に及ぼす影響を取り上げ、これまで表に出てくることがなかった女性アスリートの課題を本音で語り合った。(聞き手=長島 恭子)

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 ◇ ◇ ◇

――二人とも現役時代、メディアに数多く取り上げられました。いつから自分が注目される立場だと気づきましたか?

岩渕「初めてなでしこジャパンに招集された16歳のときです。日本で行われる大会(2010年東アジア女子選手権)だったし、優勝したこともあり、メディアには結構、取り上げられました」

登坂「私は大学時代。レスリングはマイナー競技なので、正直、世界チャンピオンになる以前は注目されている感覚はありませんでした。でも、世界選手権で2連覇した頃からリオ五輪に向かう過程で、様々なメディアの取材を受ける機会が増え、見られる立場になったんだな、と感じました」

――自分の記事などは必ずチェックしていましたか?

岩渕 「そうですね。自分に関する記事は読んでいたし、取り上げられると親も喜んでくれました。でも『何でその写真選ぶの!?』という思いをしたことも多々ある。半開きの目でヘディングとか、めっちゃ頬が垂れている顔とか。サッカーは激しいし、戦うスポーツだから仕方がないんだけど、『他にもいい写真あるよね!?』って思っていました(笑)」

登坂「わかる! 私もタックルに入った瞬間の、思いっきり顔がゆがんでいる写真とかよくあった。インパクトが大きすぎて、見た人の印象に残ったらイヤだなって思っていたよ。競技中の顔はどうにもならないから、諦めていたけれど」

岩渕「自分はポジティブだから、ある時期から変な写真が上がってくると、逆に面白くなっちゃった(笑)。チームメート同士で突っ込んだり笑い飛ばしたりしたな」

登坂「私たち世代って、女子アスリートの自己表現という点では転換期だったような気がする。アスリートとして『女を捨てなさい』という風潮がまだギリギリあって、目標に向かうなか、お洒落やメイクをするのはマイナスという風潮があった。一方で、競技中にメイクやネイルをする選手も出始めたけれど、真奈はどうしてた?」

岩渕「競技中は素顔だったよ。メイクは手間がかかるし、結局、変顔を撮られるし、個人的にはありのままの自分でよくない!? 派。別にメイクで勝負していたわけではないし」

登坂「私も組み合うと相手にファンデーションがついてしまうから、試合中はすっぴん。多分、日本のレスリングの選手たちは今も、ほぼメイクはしていないと思う。眉毛を描くか、まつエク(まつ毛エクステンション)をするぐらいかな」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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