「え、ちょっとヤバいぞ」血液検査で知った現実 卵子凍結で手にした、人生を天秤にかけない生き方――柔道・角田夏実
「THE ANSWER」は3月8日の国際女性デーに合わせ、さまざまな女性アスリートとスポーツの課題にスポットを当てた「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を展開する。今年は「心とカラダを満たす『幸せ』の選択」をテーマに、3日から12日まで10日間にわたってアスリートのインタビューを掲載。高みを目指し、心身両面で全力を尽くすアスリートたちの姿を通して、一人ひとりの女性が“自分らしく”、幸せな日々を過ごすためのヒントを探す。

「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」1日目 角田夏実インタビュー前編・卵子凍結
「THE ANSWER」は3月8日の国際女性デーに合わせ、さまざまな女性アスリートとスポーツの課題にスポットを当てた「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を展開する。今年は「心とカラダを満たす『幸せ』の選択」をテーマに、3日から12日まで10日間にわたってアスリートのインタビューを掲載。高みを目指し、心身両面で全力を尽くすアスリートたちの姿を通して、一人ひとりの女性が“自分らしく”、幸せな日々を過ごすためのヒントを探す。
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1日目はパリ五輪柔道女子48キロ級で金メダルを獲得した角田夏実さんが登場し、「卵子凍結」をテーマに語る。考え抜いた末に昨年実施したことで、今後のキャリアに対する不安を払拭することができたという角田さん。前編では、卵子凍結を考え始めたきっかけや転機などに触れ、競技に打ち込む上で“不安を取り除くこと”が、いかに大切かを伝えている。(取材・文=長島 恭子)
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「私たち、現役を続けるなら“ランシトウケツ”をすることも考えたほうがいいのかもね」
パリ五輪柔道女子48キロ級金メダリストの角田夏実さんが、「卵子凍結」という言葉を初めて意識したのは、パリ五輪の1年ほど前。仲間との雑談のなかだった。
「道場にはお子さんを連れて練習に来る先輩もいます。子ども可愛いよね、という話から、『結婚とかどうする?』『でも現役やってたら難しいよね』という流れになったんです。
その時、先輩から『知り合いに卵子凍結をした人がいるよ』という話が出ました。興味があったので調べてみると、ホルモン調整が必要とある。五輪前に体を変えることは怖かったので、終わってからちょっと考えようかな、と思いました」
2024年夏、角田さんは長年、目標にしていた五輪の大舞台に立ち、日本柔道女子で史上最年長の31歳11か月で金メダルに輝く。休養期間を経て迎えた25年2月のグランドスラム・バクー大会でも金メダルを獲得。王者健在を知らしめた。
一方で角田さんの心の内は、第一線で戦い続けるか、セカンドキャリアに移行するかで揺れていた。そしてその先、どう生きるのかについても。
「私は以前から、結婚や妊娠を望んでいました。ロサンゼルス五輪を目指せば、大会時には36歳になる。もし現役を退いて次のキャリアに進んだとしても、全力で打ち込んでいたらきっと、あっという間に5年ぐらい経ってしまいます。
例えば道場を始めるにしても、妊娠したら自由には動けないので、すごくタイミングを考えなければいけない。そう考えた時、以前耳にした卵子凍結をすることで、今後の選択肢を増やせると思ったんです」
早速、ネットでリサーチを始めるも、調べれば調べるほど不安が大きくなった。排卵誘発剤による体への負担や変化、そして様々な副作用。ネガティブな情報ほど目についた。
「手を出しづらくなるというか、怖くなって『やっぱりやめようかな』と思うこともありました。それで、まずはお医者さんの話をちゃんと聞こう、と決めました」
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