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OL生活と並行、高騰ホテルで転戦も…早期負けなら「賞金0円」 ビーチバレーの厳しい金銭事情

インバウンド需要でホテルも高騰するが…早期敗退なら「賞金0円」という現実も【写真:中戸川知世】
インバウンド需要でホテルも高騰するが…早期敗退なら「賞金0円」という現実も【写真:中戸川知世】

賞金は国内最高峰大会で優勝100万円 2人で分割、早期敗退なら0円も…

 ポイント制を敷くビーチバレーで、国内最高峰のジャパンツアーに参加するには、ペアを組むパートナーとの合計ポイントで大会にもよるが、およそ上位8位までに入らなければならない。そのため、国内外の大会に出場し、ポイントを稼ぐ必要がある。

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 4~11月のシーズンで最も出費が多いのが8月。関口も全国各地の大会を飛び回り、月に3回の遠征が入ることもある。インバウンド需要によるホテル代の高騰はアスリートも同じで、宿泊費だけで15~20万円。交通費も無視できない。

 昨年、初参戦した「ワールドツアー」の中国大会は渡航費に加え、宿泊費が1泊100ドル(約1万4710円)かかった。他にもコーチの指導料や、体のケア、トレーニングジム、サングラスや水着といった諸経費など出費は様々だ。

 一方で、2025シーズンは年間9試合が行われたジャパンツアーの賞金最高額でも100万円。2人で割れば1人50万円。表彰台に上がれば賞金は得られるものの、大会規模が小さくなれば、その分、金額も下がり早期敗退なら0円も。

 当然、賞金だけで食べていくのは難しいため、多くの選手が仕事もこなしている。

 そんなビーチバレー界でも関口は異色のキャリアだ。バレーボールの競技歴も中学時代のたったの3年。進学した宇都宮北高にバレー部がなく、高校と大学は陸上競技のやり投げに励み、大学3、4年時には日本インカレに出場した。

 転機は旅行会社で働いていた26歳の時。最初は「趣味」という軽い気持ちだったが、6人で連係するインドアと異なり、2人それぞれの個の力が勝ちに直結する競技の特性に惹かれ、本格的に取り組むようになった。

 ビーチバレーは春高バレー出場や強豪校出身など、インドアバレーで活躍した選手が多い。それでも、国内最高峰ジャパンツアーの大会に出場し、国内ランキングトップ30に入るなど、着実にステップアップしている。

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