OL生活と並行、高騰ホテルで転戦も…早期負けなら「賞金0円」 ビーチバレーの厳しい金銭事情
異色のキャリアを歩む女性アスリートがいる。未経験ながら27歳でビーチバレーを始めた関口希望。フルタイムでの勤務をこなし、国内最高峰の舞台「ジャパンビーチバレーボールツアー」での表彰台を目指している。4~11月のシーズン中は毎週のように地方に遠征をするなど、仕事と競技で忙しい日々を送るが、切実なのがお金事情。プロ選手として活動できるのは「国内ランクのトップ10位ぐらいまでの選手」と語るビーチバレー選手の実情を聞いた。(全3回の第2回、取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

ビーチバレー・関口希望インタビュー第2回 選手たちの知られざる金銭事情
異色のキャリアを歩む女性アスリートがいる。未経験ながら27歳でビーチバレーを始めた関口希望。フルタイムでの勤務をこなし、国内最高峰の舞台「ジャパンビーチバレーボールツアー」での表彰台を目指している。4~11月のシーズン中は毎週のように地方に遠征をするなど、仕事と競技で忙しい日々を送るが、切実なのがお金事情。プロ選手として活動できるのは「国内ランクのトップ10位ぐらいまでの選手」と語るビーチバレー選手の実情を聞いた。(全3回の第2回、取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)
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ビーチバレー選手のお金事情とは――。
「めちゃくちゃ聞いてください(笑)。私だけじゃなくて、トップ選手も含めてみんな困っていると思う」
取材中、思わず関口の本音が漏れた。
1996年のアトランタ大会から五輪の正式種目となったビーチバレー。発祥の米国やブラジルでは人気が高く、五輪は2012年ロンドン、16年リオデジャネイロで全競技最多の観客動員を記録したほど。
日本では、男子バレーボール元日本代表の川合俊一氏が先駆けとなり、1987年に「第1回ビーチバレージャパン」を開催。女子ではモデルやタレントなど、ビーチバレー界を飛び越えて活躍した浅尾美和さんが火付け役となり、広く認知されるようになった。
一方で、国内の競技人口は近年増加傾向にあるものの3238人(2024年度の登録選手数)。野球やサッカーなどのメジャースポーツに比べると、盛んとは言い難い。
スポンサー収入や賞金などで生活できる、いわゆるプロと呼べる選手は「国内ランキングでトップ10位ぐらいまでの選手くらいじゃないか」と関口は現状を明かす。自身もフルタイムで仕事をこなし、競技と両立させている。
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