「卵子凍結」「不妊治療」が語られる時代に 32歳で五輪出場…海外で触れた女性アスリートの“普通”――モーグル・星野純子
結婚、出産だけじゃない女性アスリートの選択肢
アスリートはライバルだけでなく、年齢との闘いも強いられる。結婚、出産、子育てなどを視野に入れる女性ならなおさら。五輪を目指すとなれば、4年間を戦い抜かなければならない。
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近年は出産してから競技に復帰する選手、子育てと両立して競技を続ける選手も増えたが、ライフイベントを伴う選択に迷う選手も少なくない。42歳で現役を続けるスノーボード女子の竹内智香は、36歳で卵子凍結したことを公表して話題になった。
一方で星野さんは、競技一筋だった現役時代を明かす。
「引退した先輩からは『結婚や出産は早い方が良い』と口酸っぱく言われてきたけど、私は色々なことを器用にできるタイプじゃないので、スキー以外のことは考えずにきちゃった。竹内さんが卵子凍結をされたり、不妊治療をされる人が増えたりして、そういう話が気軽にできるようになったけど、その決断には至らなかった」
ただ、世界を転戦し、多くの海外選手と関わってきたからこそ、幅広い選択肢があることも知っている。
「海外には伸び盛りの20代前半で引退して『大学に通って医者になるんだ』といった選手が結構いて、実際に医者になったり、アートを学んでそれを売って生活したりしている人もいる。私はやりたいだけ競技をやってしまったけど、海外選手は長い生涯のごく一部でしかないと考えている人が多いと思う」
25年12月に結婚。現在は銀行員として働きながら、スキーの活動も続けている。長く競技を続けてきた星野さんだからこそ、感じられることもある。
「競技を長く続ける中でたくさんのチャンスをもらえた。五輪へ挑戦するチャンスはもちろん、多くの素晴らしい人たちとの出会いもかけがえのないものだった。スキーをやっていなかったら、全然違う人間だったと思います」
選択肢は多様であって良い。選んだ道は正解に繋がっている。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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