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「卵子凍結」「不妊治療」が語られる時代に 32歳で五輪出場…海外で触れた女性アスリートの“普通”――モーグル・星野純子

星野さんは大怪我を乗り越え、32歳で北京五輪に出場した【写真:ロイター/アフロ】
星野さんは大怪我を乗り越え、32歳で北京五輪に出場した【写真:ロイター/アフロ】

平昌五輪2年前に左膝前十字じん帯を断裂 「潮時」と言われたことも

 平昌五輪の2年前に悲劇が襲う。カナダで開催されたW杯の公式練習中に負傷。左膝前十字じん帯を断裂した。

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「滑っている最中に『ゴリッ』となって。スキー選手にはよくある怪我で、海外選手には早く復帰して、上手くいっている人も多かったので『大丈夫、頑張ろう』という感じだった。帰国して手術をして、でもリハビリが思ったようにいかなくて……」

 滑るたびに膝は腫れ、体の動き方も変わった。医師から再発のリスクを聞くと、滑りも消極的になった。五輪の出場枠は最大4人。過去2シーズンの大会で獲得したポイントで決まる。星野さんは、五輪前年の中盤に復帰するも、選考には絡めず。リベンジを誓った夢舞台への道は断たれた。

 当時28歳。4年後に出場できる保証はない。信頼するコーチから「もう潮時なんじゃない?」と言われたこともある。それでも諦めなかったのは、自分の可能性を信じていたから。

「可能性が1ミリもなかったら納得していたと思うけど、そうじゃないなって。これが直ればパズルのピースがはまるというか、理由が明確だったので、もう一度頑張りたいと思った」

 ラストチャンスと決めた4年間。平昌五輪後のW杯では6位に入った。「まだいける」。若手も台頭し、競技レベルも上がったが、やるべきことを一つ一つ積み上げた。北京五輪は直前のW杯で好成績を残し、大逆転で代表入り。モーグル女子最年長で立った最後の大舞台は、決勝に進出し13位だった。

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