「息子の存在が私を強くする」 子育てしながら五輪へ…30代でたどり着いたポジティブな考え方――バレーボール・岩崎こよみ
バレーボール日本代表として、パリ大会で自身初の五輪出場を果たした岩崎こよみ(埼玉上尾メディックス)が、「THE ANSWER」のインタビューに応じた。結婚、廃部、イタリア移籍、妊娠・出産、五輪出場と、2008年のプロ入り以降、濃密なキャリアを積み上げている。競技と子育てを両立するアスリートとしての思い、そしてロールモデルとする存在などについて語った。(取材・文=長島 恭子)

バレーボール・岩崎こよみインタビュー
バレーボール日本代表として、パリ大会で自身初の五輪出場を果たした岩崎こよみ(埼玉上尾メディックス)が、「THE ANSWER」のインタビューに応じた。結婚、廃部、イタリア移籍、妊娠・出産、五輪出場と、2008年のプロ入り以降、濃密なキャリアを積み上げている。競技と子育てを両立するアスリートとしての思い、そしてロールモデルとする存在などについて語った。(取材・文=長島 恭子)
本当にしんどかった重い生理痛 婦人科医に相談、服用し始めたピルが私には合った――サッカー・仲田歩夢選手【私とカラダ】
◇ ◇ ◇
14チームが熱戦を繰り広げる『大同生命SVリーグ 2025-26 女子』。12月現在、上位進出を担う埼玉上尾メディックスを牽引するのは、セッターの岩崎こよみだ。
岩崎は2021年5月に第一子を出産。そのわずか半年後に試合に復帰した。その後、日本代表にも選出され、24年のパリ大会では自身初となる五輪に出場。現在もトップリーグで活躍する。
「子育てや日常生活での大変なことも、コートに行くとすっかり忘れられるし、逆に試合に負けたり、プレーがうまくいかなかったりしても、家に帰り子どもと遊んでいたらすっかり忘れてしまいます。毎日、くよくよしている暇がないから(笑)、メンタル的にすごくバランスがいい」
日本では出産後もトップレベルで活躍する選手は、スポーツ界全体を見渡しても非常に少ない。昔ならなおさらだが、岩崎は結婚前から、「妊娠、出産後も現役でプレーしたい」という強い想いを抱いていた。
「競技と子育ての両立は、家族の協力なしには絶対にできない。ですから現在の夫には交際を始めた頃から、自分の意志を伝えていました。当時は彼も実業団でプレーする野球選手。選手としての気持ちを理解してくれて『いいじゃん、いいじゃん!』と、応援してくれました」
しかし、そんな岩崎でも「妊活を始めるタイミングにはめちゃめちゃ悩んだ」。当初は結婚を機に妊活に入ることを計画。ところが14年、オフシーズンに結婚式を挙げるも、直後に所属チームの廃部が決定。移籍後は2年目に下部リーグ降格が決まり「移籍や昇格を優先し、妊活は先延ばしにした」(岩崎)。その後、見事、1シーズンで上位リーグに返り咲くも、17年、7年ぶりに日本代表チームへの招集がかかる。
「すぐに夫と家族会議を開きました。昇格の目標をクリアした私は、夫に『妊活を優先しよう』とひと押しされたら、妊活に集中しようと考えていました。ところが夫から『代表に呼ばれる選手はピラミッドの頂点のほんのひと握り。滅多に呼ばれないぞ』と言われたんです。
『今回、呼ばれても、五輪シーズンまで呼ばれ続けるとは限らない。それどころか、今年1年しか呼ばれないかもしれないんだから行け!』と応援されちゃって(笑)。改めて考えると確かに言う通りだ、と思い直し、代表で頑張ることを選びました」
その後、「選手として欲が出てきた」という岩崎はイタリアリーグに1年間移籍。夫婦が妊活を始めたのは、東京五輪(コロナ禍により21年開催)の代表チームに呼ばれる可能性が消えたタイミングだった。オフシーズンに入るとチームに妊活の意志を伝え、『妊娠した場合』も想定し、契約を更改。幸運なことにすぐに子どもを授かり、21年に無事、長男を出産した。
「結局、結婚して8年が経っていました。夫も長い間、選手としての私をよく応援し続けてくれたと感謝しています」
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)









