五輪選手ら女性アスリート91%が実感 月経サイクルで変化するコンディション対処法
トップ選手ほど基礎体温を測り、月経サイクルをしっかり把握
コンディショニングに必要なのは、自分の体調の波を知り、「じゃあどうすればいいのか?」と考えることです。月経のサイクルによって、体調の変化があるのか、ないのか? あるとしたらいつ頃、どんな症状が起きるのか。それがわかっていれば、例えば痛みが心配であれば事前に痛み止めを用意する、長めの入浴や念入りにマッサージをしてむくみに対処するなど、自分なりに工夫しながら、少しでもよいコンディションに持っていくことができます。
事実、私がこれまで見たり、話したりしてきた女性アスリートたちは、トップの選手ほど、きちんと基礎体温を測っていますし、月経のサイクルもしっかり把握しています。
大切なのは、生理による不調や痛みにフタをしたり「調子が悪くても仕方がない」とただ諦めたりするのではなく、自分の体を知り、向き合うことです。そして、よきタイミングや体にあった方法で、痛みや不快感のコントロールをする。この力が身に付くと、どんな日も練習や試合にベストで取り組めるようになりますし、パフォーマンスアップにもつながりますよ。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)