容姿が注目されても「結局は結果」 ボートレース大山千広が示すアスリートとしての自負
憧れは浅田真央「メンタルがどれだけ辛いんだろうなって」
結局は自分がどうありたいか。周りの評価はあくまで周りの評価。まだまだ上を見据えたアスリートらしく、目には強い光を携えて答えてくれた。
ではボートレーサーとして、アスリートとして、結果だけじゃなく見据える先はどこなのか。
「私が発信することによって、女性のファンとかが増えていってくれるならいいなって思います。今でも、まだまだ少ないとは思うんですけど、女性ファンもいらっしゃいますし、同じ年代の女性が見に来てくれると嬉しいです」
他競技のアスリートにも影響を受け、スキージャンプの高梨沙羅には「昔から似ているって言われて、親近感が湧いています」。憧れたのはフィギュアスケートの浅田真央さん。「フィギュアが好きで、ずっと真央ちゃんが好きです。こんなにたくさん失敗する競技はないですよね。メンタルがどれだけ辛いんだろうなって考えたりして、勝手に勇気をもらっていましたね」と思いを巡らせた。
自身も人に影響を与えられるようなアスリートへ、前進しているのは事実。「マイナスなことは考えない。ポジティブに考えることが一番大事です」と前を向く大山が2020年の目標とするのは、その年の獲得賞金上位者しか出られない年末の大一番だ。
「クイーンズクライマックスには必ず行きたいと思います。それと昨年よりも技術的にうまくなったと感じられる年にしたい。優勝回数や勝率が下がったとしても、昨年より上手くなっていると思えたら満足です」
結果、内容を両立させて更なる高みへ。24歳の眼前は明るく広がっている。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)