「今、ベネズエラは政治的に難しい」 日本撃破は国民への明るいニュース…地元レポーターが語った“特別な1日”
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を狙う日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)、米マイアミのローンデポ・パークで南米の強国・ベネズエラとの準々決勝に臨み、5-8で逆転負け。6大会目にして初めて4強入りを逃した。一方のベネズエラは2009年の第2回大会以来となる2度目のベスト4進出。地元メディアのレポーターはこの1勝の特別さを感慨深げに語った。

WBC準々決勝・日本―ベネズエラ
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を狙う日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)、米マイアミのローンデポ・パークで南米の強国・ベネズエラとの準々決勝に臨み、5-8で逆転負け。6大会目にして初めて4強入りを逃した。一方のベネズエラは2009年の第2回大会以来となる2度目のベスト4進出。地元メディアのレポーターはこの1勝の特別さを感慨深げに語った。
まるで優勝したかのような盛り上がりが、試合中に何度も何度も繰り返された。中南米に近いマイアミ開催ということもあり、ローンデポ・パークに集まった3万4548人の大半はベネズエラを応援。ピンチを脱出したり、チャンスを作ったりするだけでも無数の国旗が揺れ、大歓声が耳をつんざいた。
「ベネズエラの多くの人たちが、祝福できる特別な日を必要としていたんです」
試合後に熱狂の理由を教えてくれたのは、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のスペイン語版でレポーターを務めるベネズエラ人のミシェル・リエンド・シルバさん。「野球はベネズエラで一番人気のスポーツです。しかもこれで次のロサンゼルス五輪への切符を獲得したので、今日は本当に特別な日となりました」。今大会、開催国の米国を除く北中米の上位2か国に与えられる出場権がかかっていた。
それだけではない。「いまベネズエラは政治的に難しい状況下にあります」。今年1月、首都カラカスが米軍から爆撃を受け、ニコラス・マドゥロ大統領とその妻が拘束・拉致された。国内情勢が不安定になる中、庶民は明るいニュースを求めていたという。「私たちの国にとってこの大会は特別で、特別なこの日を必要としていたんです」。その目に感慨が滲む。
決勝点となった6回のアブレイユの逆転3ランにはついつい胸が熱くなった。「幸せでした。私はジャーナリストですが、ベネズエラ人でもあります。私もこの日を必要としていました」。少しだけ仕事を忘れて、母国の勝利を噛み締めた。
相手が前回王者の日本だったことも喜びを大きくした。「日本はスバラシイ。アメージングなチームです。また次の大会にでも優勝できると思います。でも今回はベネズエラが上回りました。私たちは今大会、チャンピオンになれると思います」。次は16日(同17日)に準決勝でイタリアと対戦。勝てば初の決勝進出、そして悲願の初優勝に王手だ。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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