WBC豪州右腕から日本人へ「うらやましいです」 たった6週間のプロ生活…韓国で夢の経験「チャンスは一瞬」

6週間で終わった“期間限定”専業プロ「家族を養わないと」
仕方がないことだが、豪州に戻ると環境の違いを思い知った。プロとして野球に専念できる日本や韓国の選手へ「うらやましく思っていますし、本当に尊敬しています」と言葉を向ける。さらに「私もそういう立場になれたら素晴らしいと思います。でも今の豪州野球の現状は、フルタイムの仕事を持って国内リーグで結果を残し、巡ってきたチャンスを掴むしかないのが現実なんです」と寂しそうに口にする。
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「そのチャンスも一瞬で、永遠に続くわけではありません。私たちはオーストラリアで暮らして仕事を見つけ、家族を養っていかなければならない。野球をしていられる時間は有限なんです」
今回のWBCでは、LGでチームメートだった韓国代表のムン・ボギョン内野手、シン・ミンジェ内野手、バッテリーを組んだパク・ドンウォン捕手らとの対戦を楽しみにしている。ここで豪州に貢献し、再び異国のプロ野球から誘いがあったらどうするのか。
「ぜひ行きたいですね。チャンスがあれば、絶対に断ることはありません。韓国や日本、台湾のような国に行ってプレーしたいです。日本は世界で最も野球が盛んな国の一つだと思います。NPBはマイナーリーグでさえ非常にレベルが高いので、そのシステムの中でプレーする機会があれば大切にしたいと思います」
日本人選手が米大リーグにあこがれるように、豪州の選手にとって日本やアジアのプロ野球は夢そのものだ。今季からは韓国プロ野球にできた「アジア枠」もそれを後押ししている。野球に専念できる環境を広げるのは、豪州野球の大きな課題。アジアのプロ野球がその一翼を担っている。
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3月5日に第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕し、熱戦が展開されている。2006年に第1回が行われてから20年、過去3回優勝した日本の強さが世界に認められる一方、国際大会を通じて世界の野球の距離は着実に縮まってきている。「THE ANSWER」では大会期間中「ベースボールの現在地」と題し、選手やスタッフが“国際野球”に挑む思いを伝える。他の種目と競技人口を比較すればマイナーと言われることもある野球。ただ世界中に、このゲームを愛する人がいる。注目される数年に一度の機会だからこそ、世界の野球の今を知り、ともに未来を考えるきっかけを作る。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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