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栗山監督に「凄い謝られた」 WBCは7打席、山川穂高に見た献身性「僕は出ない方がいい」

野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表「侍ジャパン」は3大会ぶり3度目の優勝を成し遂げた。大谷翔平投手(エンゼルス)ら一流選手の団結力で掴んだ世界一。「THE ANSWER」では米マイアミで行われた熱戦を現地取材。大会を通じて伝えきれなかった選手、監督の思いや現地でのエピソードを連載「世界一の裏側」として連日紹介していく。

メキシコ戦で犠牲フライを放った山川穂高【写真:Getty Images】
メキシコ戦で犠牲フライを放った山川穂高【写真:Getty Images】

WBC優勝記念連載「世界一の裏側」#2、山川穂高が語っていた本心

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表「侍ジャパン」は3大会ぶり3度目の優勝を成し遂げた。大谷翔平投手(エンゼルス)ら一流選手の団結力で掴んだ世界一。「THE ANSWER」では米マイアミで行われた熱戦を現地取材。大会を通じて伝えきれなかった選手、監督の思いや現地でのエピソードを連載「世界一の裏側」として連日紹介していく。

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 第2回は山川穂高の言葉に見た献身性。昨年パ・リーグ本塁打王(41本)に輝くなど西武では不動の4番も、WBCでは3試合7打席の出場に留まり、代打として準備することが主だった。栗山監督から「謝られた」という今大会。代打としては「僕が出ない展開の方がいい(笑)」と意外な本心もメディアに語っていた。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)

 ◇ ◇ ◇

 米国との決勝戦、出場することなくベンチで優勝を見届けた山川は心から喜んでいた。

「めっちゃ嬉しかったし、この1か月間ずっとソワソワしていた。アウェーの状況の中で、皆で協力して優勝できたし、本当にこれ以上ないチーム。最初に掲げていた、最高のチームを作ることが出来たと思います」

 今大会、スタメン出場は11日の1次ラウンド・チェコ戦のみ。残りは代打待機だった。一塁は好調の岡本和真(巨人)、DHには大谷がおり、NPBで過去3度の本塁打王に輝いている山川ですらベンチで戦況を見つめなければならなかった。

 栗山監督には「凄い謝られた」と明かす。「『いろいろ迷惑かけてごめんね』と。多分、和真とのあれ(兼ね合い)もあるので」。この時期に打席数をこなせないことは、確かにシーズンに向けて調整が難しくなる一因となる。ただ、山川は「こっちはそんなつもりはないですし、この最高の瞬間の一員になれたのが一番良かった。栗山監督は本当に最高だと思います」と感謝と労いを口にしていた。

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