侍Jに「困っていた」宇田川優希 ダルビッシュに救われた34日間の変貌「今は凄く寂しい」
「無事に終わって」→「寂しい気持ちが強い」 気持ちが変化
そんなダルビッシュの温かい人間性に、宇田川は尊敬の念を抱く。
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練習後の挨拶をすると、宇田川に限らず「今日はどうだった?」「あれは何の練習?」と興味を持って聞いてくれた。
「普通は『お疲れ様』とかで終わると思うけれど、ダルビッシュさんは一人一人の選手をすごく見ている。凄いなと思った」。雲の上のメジャーリーガーだった男とも、いつの間にか距離が縮まっていた。
取材に正直に答えてくれた宇田川は、侍ジャパンの活動が始まった頃「無事に代表活動が終わってほしい」との思いがあったと明かす。宮崎合宿初日から34日が経過し、「今は凄く寂しい気持ちが強い。寂しい気持ちになれたし、馴染めてからすごく楽しい期間でした」と気持ちの変化を表現した。
WBCでは2試合に登板。1回1/3を無安打3奪三振、防御率0.00だったが、準決勝と決勝では出番がなかった。「見ていて投げたかった。優勝できて嬉しいけれど、投げる機会がなく個人的には悔しい気持ちもある。そこをシーズン開幕からぶつけていければいい」。世界一というかけがえのない経験を、NPBでも活かす。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)