WBC準決勝・日本―メキシコ戦

　野球のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）は20日（日本時間21日）、米マイアミのローンデポ・パークで準決勝が行われ、日本はメキシコに6-5で逆転サヨナラ勝ちした。連覇した2009年第2回大会以来、14年ぶりの決勝進出。敗れたものの、メキシコは大谷翔平投手とエンゼルスで同僚の先発左腕パトリック・サンドバル投手が好投。米記者は「試合を支配」「この試合の主役」と賛辞を送った。

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　侍打線の前に立ちはだかったサンドバル。1回は2者連続三振の後に大谷からスライダーで見逃し三振を奪うと、2回は1安打を許しながら併殺でしのぎ、3回も3者凡退に仕留めた。5回に安打と四球を出して降板したものの、4回1/3を投げて4安打無失点。6三振を奪う堂々の内容で試合を作った。

　サンドバルの快投に米記者もツイッターで称賛。米スポーツ専門局「ESPN」のアルデン・ゴンザレス記者は「ロウキ・ササキが話題の中心だったが、それでも過小評価されている投手の一人のパトリック・サンドバルが試合を支配している。4回を投げて許した出塁は3人、6奪三振」とつづり、米マサチューセッツ州地元紙「ボストン・グローブ」のピート・エイブラハム記者は「パトリック・サンドバルはこの試合の主役だ」と称えた。

　MLB公式のマイク・ペトリエロ記者は「我々は『トラウトとオオタニと“パトリック・サンドバル”が居ながら、なぜエンゼルスは長年プレーオフに出られないんだ』にアップデートしなければいけないな。彼はエグいぞ」と投稿。好選手を擁しながら結果が出ないエンゼルスに言及した。

　9回に劇的なサヨナラ負けを喫して決勝進出は果たせなかったものの、大谷同僚の左腕がWBCの大舞台でその能力を遺憾なく発揮してみせた。