侍Jの準決勝は完全アウェーも 現場記者が体感、米国を呑みかけた中南米の脅威的熱気
栗山監督はメキシコを「僕らがやられてもおかしくない」と警戒
結局8回にターナーの逆転満塁弾を浴びて敗れたものの、試合を通じた歓声だけならベネズエラが勝っていたと言っても過言ではない。負けじと米ファンも盛り上がっていたが、それでも相手に及ばなかった事実は、現地の多くの人間が認めるはずだ。味方にも敵にもこの上ない存在となった、熱狂的な中南米ファンの恐ろしさが際立つ一戦となった。
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日本と戦うメキシコも、熱狂的なファンが多い中南米の国。日本代表のチャーター機でも約13時間かかるほど離れた場所に、日本人ファンよりメキシコのファンが多くなるのは想像に難くなく、アウェーの戦いを覚悟しなければならない。1次ラウンドでは米国を11-5で下してC組1位となっており、アロサレーナ、サンドバルら大リーガーが揃うなど実力も申し分ない。
侍ジャパンの栗山監督は18日(同19日)の練習後、「自分の国の威信をかけて、魂かけてくるからどうなってもおかしくない。僕らがやられてもおかしくない」と警戒。魂のぶつかり合いで様々なことが起きるのが野球だと力説し「それに飲み込まれないように、しっかりやっていきます」と話した。
侍ジャパンはこれまでの5試合を全て東京ドームで戦い、チェコやオーストラリアと友好的に試合を終えたことで話題を呼んだ。ホームだったこれまでの試合とは違った展開も見られるかもしれない。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)