「ラーメンを食べてる場合か?」 WBC前の揶揄を覆した豪州代表、8強の裏に日本の支援
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は15日、準々決勝(東京D)が行われ、豪州はキューバに3-4で惜敗し、4強進出はならなかった。それでも、初の1次ラウンド(R)突破。スタンドで「レッツゴージョージ!」と大きな掛け声で応援する3歳の少女がSNSで話題になるなど、日本の野球ファンにホッコリとした印象も残した。
「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」準々決勝
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は15日、準々決勝(東京D)が行われ、豪州はキューバに3-4で惜敗し、4強進出はならなかった。それでも、初の1次ラウンド(R)突破。スタンドで「レッツゴージョージ!」と大きな掛け声で応援する3歳の少女がSNSで話題になるなど、日本の野球ファンにホッコリとした印象も残した。
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WBCの試合後の記者会見は、基本的に敗者が先に行われる。しかしこの日は、豪州の試合後のミーティングが長引き、準決勝で米マイアミへの移動を控えるキューバが先になった。遅れてやってきた豪州のデービッド・ニルソン監督は感慨深げだった。
「ミーティングでは選手だけでなく、スタッフを含めて、この6か月の道のりを称えた。それぞれ異なる背景を持つ者が集まったが、このメンバーが築き上げたものが土台となって、未来の豪州野球につながっていく──という話をさせてもらった」
1次R初戦で韓国に8-7と打ち勝つなど、パワーを発揮。だが、2月22日の来日当初のチーム状態は酷かった。翌23日から3月3日まで東京・府中市のキャンプで調整。2月25日には府中市民球場で社会人チームとダブルヘッダーに臨んだが、全府中野球倶楽部とは13-8の乱戦に。全足利クラブには4-5のサヨナラ負けを喫した。
「あの日は気温が8度までしか上がらず、来日したばかりの豪州選手たちには寒すぎました。急きょ、球場近くに住む府中市役所の職員の自宅などから、電気ストーブや石油ストーブが集められ、ベンチに持ち込まれました」
全府中野球倶楽部の前田勉マネジャーが舞台裏を振り返る。南半球の豪州は日本とは季節が真逆。2月の平均最高気温は26度前後のため、気温差があまりにも激しすぎたのだ。