先発・大谷翔平へ、イタリア・ピアザ監督が不敵「打てる球は多くない。確実に仕留める」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝で16日に日本代表と対戦するイタリア代表が15日、東京Dで公式練習を行った。マイク・ピアザ監督が練習後に会見。負けたら終わりの大一番へ意気込みを語った。
「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」準々決勝
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝で16日に日本代表と対戦するイタリア代表が15日、東京Dで公式練習を行った。マイク・ピアザ監督が練習後に会見。負けたら終わりの大一番へ意気込みを語った。
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ピアザ監督は現役時代、1995年に野茂英雄氏がドジャース入りした際の正捕手。日本企業のCMに出演したほど日本でも人気を博した。この日の練習中には、侍ジャパンのダルビッシュ有投手の訪問を受けて談笑。ツーショット写真に納まる場面もあった。
練習後に会見したピアザ監督は、冒頭に「コンニチハ」と日本語で挨拶した。サムアップポーズも見せ、「日本に上陸できて光栄。野球の聖地・日本で戦えることをうれしく思う」と敬意を示した。一方、「日本は手強いと承知している」と警戒。時折笑顔を見せ、野茂氏についてもこう回顧した。
「日本人として2人目のメジャーリーガーとなったヒデオ・ノモさんのキャッチャーとしてプレーできたことを今も誇りに思っている。ノモさんの存在が、その後の日本人メジャーリーガーの誕生に大きな影響を及ぼした。イチロー選手ら野手にもチャンスが広がった」
さらに投打同時出場する大谷翔平投手に敬意を払いつつ、不敵に作戦をチラつかせた。
「オオタニはMLB全体を見渡しても、ベーブ・ルース以来の素晴らしい選手だと思う。私の現役時代にも、打撃のいい投手はいたが、これほど高い数字を残せる選手はいなかった。投手としてのオオタニからは、打てる球はそれほど多く来ないだろう。それを確実に仕留めることが、我々の打者には求められる」
現役時代は強打の捕手としてメジャー通算2127安打、427本塁打、打率.308をマーク。米野球殿堂入りも果たした。チームでは1次ラウンド最終戦のオランダ戦などで「4番・捕手」を務めたブレット・サリバン捕手(パドレス)が打撃好調だ。
ピアザ監督は「私たちにとってシーズン前。体調は完璧に仕上がっているわけではないが、レベルの高い試合はできる。選手に怪我をさせることは避けたい。国際試合を行う時期として最適とは思わない。近代野球はデータを重視する傾向が強い、日本のような強豪と戦う時には守備が重要。大胆なシフトが機能することを願っている」と日本撃破の青写真を明かした。
ピアザ監督の後に会見したデビッド・フレッチャー内野手は、エンゼルスで大谷翔平投手と同僚。「ショウヘイに『いざ勝負!』という感じです。いつも彼の投球を後ろから見ているので、対戦はエキサイティングだ」と意気込んだ。
(THE ANSWER編集部)