侍ジャパンが抱える「ショートと守護神」の不安 源田&栗林の故障はいかに凌ぐか?
野球の日本代表・侍ジャパンは「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンドを4戦全勝で1位通過。16日には準々決勝(東京ドーム)でイタリアと対戦する。世界一の座奪回へ向けて順調な戦いぶりの陰で、源田壮亮内野手(西武)と栗林良吏投手(広島)が故障。ショートと守護神が、侍ジャパンの浮沈に関わる重大なポイントとしてクローズアップされることになった。
源田は右手小指、栗林は腰を負傷
野球の日本代表・侍ジャパンは「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンドを4戦全勝で1位通過。16日には準々決勝(東京ドーム)でイタリアと対戦する。世界一の座奪回へ向けて順調な戦いぶりの陰で、源田壮亮内野手(西武)と栗林良吏投手(広島)が故障。ショートと守護神が、侍ジャパンの浮沈に関わる重大なポイントとしてクローズアップされることになった。
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「ゲンちゃん(源田)に関しては、本人といろいろな話をしていて、前に進んでいくだけなので」。栗山英樹監督は源田の状態について、多くを語らない。
10日の韓国戦で、帰塁中に右手小指を負傷し途中交代した源田は、翌11日のチェコ共和国戦と12日のオーストラリア戦を欠場しベンチ内で応援。ただ、オーストラリア戦の試合前には患部にテーピングを施した痛々しい姿で、キャッチボールを行いノックも受けていた。
昨年まで三井ゴールデン・グラブ賞に5年連続で輝いている源田の守備力は、替えが利かない。代役の中野拓夢内野手(阪神)は11日のチェコ共和国戦で遊ゴロを捕球後、一塁へ悪送球。タイムリーエラーで相手に先制点を献上した。12日のオーストラリア戦でも、大事には至らなかったとは言え、一塁への送球がそれるシーンがあった。しぶとい打撃と足で十二分に貢献している中野(10打数3安打2盗塁、打率.300)だが、肝心の遊撃守備には、負ければ終戦の準々決勝以降を前に、一抹の不安ありと言わざるをえない。
一方で、2021年の東京五輪で抑えを務め、金メダル獲得の原動力の1人となった栗林良吏投手(広島)も腰の張りを訴え、1次ラウンドでは侍ジャパンの投手15人のうち1人だけ登板できなかった。メンバーの中で、所属球団でクローザーを務めているのは、栗林、松井裕樹投手(楽天)、大勢投手(巨人)の3人だ。