三振しない近藤&源田が「あっけなく見逃し三振」 日本戦で才能を光らせた中国19歳の妙技
やれることを徹底的にやり抜き、中盤まで接戦に持ち込んだ中国投手陣
中国の投手陣全体として見ると、日本の投手陣の方がレベルは高いと思います。パワーがありながらしっかりと変化球も決められる投手が日本には多いのですが、中国はどうしても球速がそれほど出てこない中で、日本の投手のように高めに真っすぐを突き刺して押すのではなく、低めにしっかりと球を集めて自分のスタイルに合った投球をしていました。しかも、自然と真っすぐがちょっと落ちる。それが効いて、吉田正尚選手が膝をつくようなファウルを打っている場面もありました。
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自分が投げられる球の中でどうやって日本打線を抑えるか徹底的に研究していたし、やれることを徹底的にやってきた。コントロールを乱してしまった投手もいましたが、結果的に途中まで接戦に持ち込めたのは、そういう理由も大きいと思います。だから、メジャーリーグや日本の投手からも学べることは凄く多いですが、アマチュアの選手も自分たちより強い相手にどう向かっていくかというスタイルは、今日のような中国代表から学べることもあったと思います。
■内田聖人 / Kiyohito Uchida
1994年生まれ。早実高(東京)2年夏に甲子園出場。早大1年春に大学日本一を経験し、在学中は最速150キロを記録した。社会人野球のJX-ENOEOSは2年で勇退。1年間の社業を経て、翌2019年に米国でトライアウトを受験し、独立リーグのニュージャージー・ジャッカルズと契約。チーム事情もあり、1か月で退団となったが、渡米中はダルビッシュ有投手とも交流。同年限りでピッチングストラテジストに転身。2020年に立ち上げたパフォーマンスアップオンラインサロン「NEOREBASE」は総勢400人超が加入、千賀滉大投手らプロ野球選手も多い。個別指導のほか、高校・大学と複数契約。今も最速155キロを投げる。
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)