[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

30代になると急に太りやすくなる理由 あわてて筋トレを始める人が知るべき運動の鉄則

「THE ANSWER」YouTubeチャンネルで「運動不足の人が始めるトレーニング」を紹介
「THE ANSWER」YouTubeチャンネルで「運動不足の人が始めるトレーニング」を紹介

腹筋やウォーキングより先にやってほしい2種目のトレーニングを紹介

 もう一つ、運動不足が続くと衰えてくるのが「心肺機能」です。心肺機能を向上させるには、息がはずむぐらいの運動強度が必要です。しかし今まで、何も運動をやっていない人が、いきなりその強度の運動ができるか? というと難しい。むしろ、階段を上りましょう、早歩きをしましょう、ジョギングしましょうと言われても、ちょっと動くだけで息が上がったり疲れたりすれば、体を動かすモチベーションまで下がります。

 以上のことから、運動習慣のない人は腹筋運動やウォーキングよりも先に、まずは下半身の筋トレで筋肉量をアップする。そして心肺機能を鍛え、楽に動ける体を作ることがとても重要です。それから、腹筋運動やランニングを始める。これが、正しいトレーニングの順序です。

 今回の動画では、運動不足だと感じている方に、腹筋運動やウォーキングよりも先にやってほしい、2種目のトレーニングを紹介します。

 1種目目は「スプリット・スクワット」。スクワットでもいいのですが、通常のスクワットは両脚に等しく体重が分散されるため、30~40代の方には強度が少し物足りません。筋肉量を増やすには「過負荷の原則」と言って、普段よりも筋肉に強い刺激を与え、傷つける必要があります。今回紹介する「スプリット・スクワット」は前脚と後ろ脚にかかる体重を7:3にすることで、前側の太もも、臀部を中心に強く刺激。しかも、太もも周りの筋肉には、エネルギー源に糖質をたくさん使ってくれる赤筋線維が多く、効率的にエネルギー消費できるだけでなく、鍛えることで脂肪をためづらい体になります。

 2種目目は心肺機能アップに有効な有酸素系のスクワット「バンザイスクワット」です。両手をあげると、体は心臓よりも高い位置にある手に血液を送ろうとするため、心臓の拍動が強くなります。すると、シンプルなスクワットよりも少ない回数で息が弾み、繰り返し行うことで心肺機能が向上しますよ。

1 2 3 4

中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集