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初心者ランナー、なぜふくらはぎがパンパンに? 走り方を改善する2つの“股関節トレ”を指南

寝る前の「レッグサークル」で習慣化

 さて、股関節を使う走りができるようになるには、股関節の可動域を広げたり、下半身の筋力をアップしたりする必要があります。走り慣れてくると自然と歩幅が広がってくる人もいますが、動きが気になる方は、「レッグサークル」というトレーニングに取り組んでみてください。股関節についている23の筋肉を鍛えます。やり方は次のとおりです。

 あお向けになり、片脚もしくは両脚を持ち上げて、足で円を描くように回します。円はまん丸というよりも横長の楕円形です。レッグサークルはレベル1からレベル4まであり、だんだん足の動きは大きく、位置は低くしていき、最後は両足で円を描きます。各レベルとも5~6回からはじめて、最終的には20~30回を目安に行いましょう。

 レベルが上がるほど強度が高くなりますので、うまくできないなと思ったらレベルを下げてやってみてください。また、あお向けで行うので寝る前に行うと習慣にしやすいと思います。

【イラスト:内山弘隆】
【イラスト:内山弘隆】

 どのレベルのレッグサークルも、脚を回している時に肩が浮かないようにするのがポイント。そのためには、体幹を使ってしっかり体を支えなければなりません。つまり、これは体幹を鍛えるトレーニングでもあるのです。

 また、中には股関節の可動域や下半身の筋力には自信があるのに、股関節を大きく使った走りができず、ふくらはぎが張っている……という人もいます。このタイプの人は、股関節周りの大きな筋肉をうまく使えていません。

 このような人におすすめしたいのが、眠っている筋肉に刺激を入れ、目覚めさせる手法「アクティベーション」です。ウォーミングアップの際、動かしたい筋肉に5~6回刺激を入れると、自然とその筋肉が働き始めます。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

フィジカルトレーナー、(株)スポーツモチベーション 会員制パーソナルスポーツクラブ『CLUB100』最高技術責任者、PTI 認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー、米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。フィジカルを強化することで競技力向上や怪我予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。オリンピアンを始め、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014 年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経 BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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