各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#60　菅原櫻子」

　昨年12月に東京・TFTホールで開催された“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD（サマー・スタイル・アワード）」のNOVICE（アマチュア決勝）大会。46歳の菅原櫻子はビューティーフィットネスモデル部門トールクラス（161センチ以上）で準優勝に輝いた。子育てしながら個人事業主として活躍。女性のキャリア論を専門とするコンサルタントとして、「何一つ諦めない女性の生き方」を自ら体現する。

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――率直な感想をお聞かせください。

「楽しかったの一言に尽きます。サマスタは3年目なんですが、とにかくこのステージが楽しくて。私にとって大人の文化祭のようなもの。この雰囲気も、ステージも、それまでの準備期間も、全てが楽しいんです。もちろん優勝できれば嬉しいですし、結果は求めていますが、とにかく楽しくやり切ることは3年間ずっと死守しています」

――3年目とのことだが、大会に出始めたきっかけは。

「元々はダイエットです。子どもが今、中学生なんですが、出産後から少しずつ太ってしまって。でも子育てや家事でなかなかジムに行く時間もなく、気付いたら結構ブクブク太っていたんです。ヤバい、と思って糖質制限をするようなパーソナルジムに一度通ってみたらギュッと痩せたんですが、これはちょっと続かないなと。それから普通のパーソナルジムに週1、2回ぐらい維持のために通うようになったんですが、そもそも多分トレーニング自体があまり好きじゃないんです。

　綺麗な体でいたいという気持ちはあるんですが、それだけだと飽きてしまって。トレーナーさんに相談したら、マラソンに出るとか、ダンスを習って発表会に出るとか、こういうフィットネスの大会もあるので、何か先の目標や目的があれば筋トレを続ける理由になるよ、と勧められたのがこの大会だったんです」

――出場してみて感じた魅力は。

「出てみたら凄く楽しくて。今46歳なんですが、若い方と年齢も表示されない中で一律で勝負できるところに面白さを感じました。バックグラウンドとか年代とか関係なく、努力量が評価に繋がるところが魅力だなと。あとは皆さん凄く前向きな方が多く、コツコツ努力を続けてきた方ばかり。こういう大会でお会いすると同窓会みたいな感じで、よく頑張ったね、とお互い労いながら、1年に1回会えることを楽しみにしています。

　何より（実行委員会代表の）金子賢さんが選手一人一人を凄く見てくださっていて。私は最初に出場したときは箸にも棒にも掛からない、ガリガリの弱い選手でした。でも、頑張って改善していったら、努力したところを見てくださっている。毎回そのフィードバックも楽しみなんです。大人になると褒められる機会はなかなかない。家事育児を頑張っても誰に褒められるわけでもないし、だんだん中長期的な目標もなくなる。その中でここは刺激になるし、熱さもあるので凄く面白いなと思っています」

――始めてみて良かったなと感じることは。

「私みたいな一般人でも、『勇気をもらった』『感動をもらった』『私も頑張ろうと思った』という人たちがご連絡をくださるんです。特に私は50歳近くで若い子と並んで頑張っているので、『いくつになっても諦めなくていいんだ』『私も挑戦しようと思います』とか同年代の女性からそういう連絡をいただくことが増えて。こんな一般の人がステージに立つだけで誰かを励ますことができたり、応援することができたりするなら、凄く素敵なことだな、と思っています」