普通のおじさんなら「ビール飲んで、もういいやと…」 最強腹斜筋の48歳が誘うボディメイクの世界
“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)」の決勝大会が12月9日、東京・TFTホールで開催され、予選を勝ち抜いた肉体美自慢が全国から集結した。スポーツモデル部門マスターズ(37歳以上)ではパーソナルトレーナーの佐藤晃一が優勝。腹斜筋自慢の48歳は「この歳になっても熱くなれる。みんなやったらいいのに」とボディメイクの楽しさを力説した。
各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#53 佐藤晃一」
“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)」の決勝大会が12月9日、東京・TFTホールで開催され、予選を勝ち抜いた肉体美自慢が全国から集結した。スポーツモデル部門マスターズ(37歳以上)ではパーソナルトレーナーの佐藤晃一が優勝。腹斜筋自慢の48歳は「この歳になっても熱くなれる。みんなやったらいいのに」とボディメイクの楽しさを力説した。
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――優勝した率直な感想は。
「嬉しいです。5年ぶりの優勝なんです。まだマスターズの名称がヘラクレスだった2018年に優勝して、それからずっと出続けていたんですが、2位や3位ばかりで。今野(智志)さんという方がずっと優勝していたんですが、今回は出ないということでチャンスがあるかなと。返り咲けて嬉しいです」
――トレーニングを始めたのはいつ頃か。
「20歳、本格的にジムに通い出したのは27、8歳ですね。ダイエット目的でした。中高、社会人で空手をやっていたんですが、格闘技は私には向いてませんでした。よーいドンで殴ってくるじゃないですか。ボディメイクは楽しめながら、数字として絶対出てくる。そこが楽しいところだなと思います」
――ボディコンテストに出場するようになったのはいつ頃か。
「2018年が初めてです。それまでコンテストは俺には違う世界だな、と感じていました。でも出場すれば記録として残る。自分のレベル、やった証を記録として残したいなと思って、出るようになりました。この歳になっても熱くなれるので、本当に楽しいです。勝ち負けがあって面白い。48歳ぐらいのおじさんだと、ビール飲んで、明日の仕事のこと考えて『もういいや』みたいになりがちじゃないですか。でも熱い気持ちになれる。最高です。みんなやったらいいのに」
――2022年の7月に自分のジムをオープンした。
「そうですね。もともと3交代制の工場で働いていたんですが、今年の1月からはトレーナー1本でやっています。2018年に出場した時に、パーソナルトレーナーという言葉を初めて知って、やりたいという気持ちになって。まずは姪っ子や同僚に無料で指導したりという地道なところから始めました。当初は全然お客さんも来なかったですが、地道に地道に。本当に感謝しかないです」
――指導は独学で始めたのか。
「独学ですね。私がやっていることを、凄くクリーンにライトにやっている感じです。無理な制限もしない、もう本当に単純なことです。バランスの良い食事、ただそれだけです。自分は毎回の減量幅が20キロぐらい。今回は23キロ減量しました。5月ぐらいから減量期に入って、100キロぐらいから77.7キロまで減らしました。来年(2024年)は10キロぐらいしか乗せないようにしようと思っていますが」
――ボディコンテストを「みんなやったらいいのに」と仰っていたが、おすすめのポイントは。
「変化ですね。『あの人凄い。かっこいい。あんな感じになりたい』と思っても、なかなか継続ができない。でも、まずはジムに行くとか、とりあえず触るとか、そこからだと思います。あとは楽しむこと。『嫌』という壁を作ってしまうと、ストレスになってくる。トレーニングをストレスにしないためにも、『嫌』という壁を作らないこと。かっこよくなりたい、モテたい、何でもいいから目標を持って楽しむこと。やれば絶対変われるので。お客さんでも、楽しそうにしている人は目がキラキラしているので分かります」
――自慢の部位は。
「腹斜筋です。オフ期もここを出すための練習をしています。運転する時とか歩く時とか、常に腹斜筋のところをグッと潰して、出す練習をしています。コルセットの形状記憶でギュッとするのと要は一緒で、ギュッと自分で強制的にやって、骨を記憶させる感じです。癖になっています」
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)