膠原病と闘う37歳サロン経営者がビキニ日本一 人工透析も宣告、苦しみながらも挑戦を続ける理由
“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)」のROOKIE CHALLENGE CUP FINALとFINALが昨年12月9日、東京・TFTホールで開催され、各部門で筋肉美が競われた。ビキニモデル部門のマスターズ(37歳以上)では尾高友里恵が優勝。「普通の人と同じようにトレーニングの世界で闘いたい」。重い膠原病を患いながらもトレーニングをする苦労や、挑戦を続ける理由を聞いた。
各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#50 尾高友里恵」
“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)」のROOKIE CHALLENGE CUP FINALとFINALが昨年12月9日、東京・TFTホールで開催され、各部門で筋肉美が競われた。ビキニモデル部門のマスターズ(37歳以上)では尾高友里恵が優勝。「普通の人と同じようにトレーニングの世界で闘いたい」。重い膠原病を患いながらもトレーニングをする苦労や、挑戦を続ける理由を聞いた。
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――今のお気持ちは。
「よかった~(笑)。ショートも出ていて、今年はショートとマスターのダブルエントリー。どこに体のピークを持っていくかも分からず、結構ゆるって出たら、ショートがトップ10に入らなくて。作戦を変えて、マスターズで体をバッと急遽変えて出たので、作戦が上手くいってよかったねという『ふぅ~』と安堵した感じです(笑)」
――ダブルエントリーに挑戦した理由は。
「マスターズは今年37歳以上(の部門)がありました。自分が37歳なので、新しい枠も出られるのだったら、枠も増やして、自分も1つに集中ではなくて挑戦したいなって。去年も一昨年もショートだけだったので」
――優勝の経験は。
「最終予選でも総合優勝を獲らせてもらって、ただ日本大会では初です」
――インスタグラムで人工透析を宣告されたことがあると書いていた。それをきっかけにトレーニングを始めたか。
「もとはありきたりで、30歳を過ぎて若くいたい、女性としてスキニーデニムが似合う綺麗な体でいたいと、4年前ぐらいに本格的にトレーニングを始めただけです。もともと重い膠原病を持っていて、腎機能の数値がすごく落ちるんです。色々な症状があるのですが、それが27、8歳くらいから悪化して、一昨年ぐらいは大会を目指している途中でもう腎機能が透析の方の2歩手前ぐらいまで落ちたりして。それでも普通の人と同じようにトレーニングの世界で闘いたいっていうのがあって」
――病気で苦労したことは。
「今年はわりと元気だったのですが、減量していない、大会も全くないオフシーズンから食事を1年以上徹底して、添加物も岩塩だけ、醤油なども何も使わず、体の中をクリーンにする生活習慣で、自分の健康をとにかく大事にしながらやりました。ちょっと無理をすると、目が覚めたら体が1歩も動かないとか、メニエールになってしまって、四つん這いでないと歩けないとか。予測なしで(そういう状態に)なります。15時くらいを過ぎると、だんだん指がしびれてくる。トレーニングも朝起きて、元気な2時間以内にジムへ行って、ご飯を食べて16時くらいにはペットボトルの蓋を開けるのもしんどいぐらい握力が落ちる。なので太陽の時間とともに動いています」
――それでもトレーニングに取り組む原動力は。
「筋トレ自体はすごく自己肯定が上がるので。体調がよっぽど悪ければ行かないですけど、少し悪いぐらいだったら、逆に行って後悔したことがないので、今日も自分をしっかり規制できたと。でも元が自分の理想体型になりたいことがスタートだったので、単純に良い体になれて、毎日毎日服を着て、いいなと思えるのが楽しいですね」
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)