「筋肉先生」と呼ばれる現役教員が鍛える理由 忙しくても生徒と教職志願者に「挑戦し続ける姿を」
“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)」の決勝大会が12月9日、東京・TFTホールで開催され、予選を勝ち抜いた肉体美自慢が全国から集結した。スタイリッシュガイ部門ショート(170センチ以下)クラスでは中辻大樹が優勝。同日に行われたROOKIE CHALLENGE CUPの同部門との2冠に輝いた。普段は教員として働く「筋肉先生」は、挑戦し続ける姿を生徒に見せたいという思いでステージに立った。
各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#48 中辻大樹」
“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)」の決勝大会が12月9日、東京・TFTホールで開催され、予選を勝ち抜いた肉体美自慢が全国から集結した。スタイリッシュガイ部門ショート(170センチ以下)クラスでは中辻大樹が優勝。同日に行われたROOKIE CHALLENGE CUPの同部門との2冠に輝いた。普段は教員として働く「筋肉先生」は、挑戦し続ける姿を生徒に見せたいという思いでステージに立った。
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――率直な感想をお聞かせください。
「まず2冠を獲れて嬉しいというのが素直な気持ちです。私は教員をやっているんですが、生徒に挑戦し続ける姿を見せたいという思いで(11月の)横浜大会に出場しました。そこで(総合優勝も含めた)3冠を獲れて、その姿を見せることはできました。ただ、今回は自分のやり切る力をもっとつけたいという思いで出場したので、優勝という結果を出せて凄く嬉しいです」
――中学校の教員をしていると聞いた。
「そうです。厳密には特別支援学校なんですが、昨年までは中学校にいました。子どもたちからは『筋肉先生』と呼ばれています」
――トレーニングを始めたきっかけは。
「本格的に始めたのは1年半前ぐらいです。仕事が忙しい中で、仕事以外で自分の人生を楽しめる、自分を表現できるものを見つけたい、というのがきっかけでした。あとは、子どもたちにいつも目標を立てさせて挑戦してもらうことをやっているので、自分が第一線で何かに挑戦している姿を見せないといけないな、と出場を決めました」
――教員の仕事は忙しいというイメージがあるが。
「最初はもう仕事だけでした。ただ、労働環境も改善されてきています。今の学生さんたちが、私のこういう挑戦している姿を見て、『教員でも時間を作ってやりたいことをやっている人がいるんだ。教員は忙しいと聞いていたけど、じゃあ私もなってみようかな』となってくれたら、めちゃくちゃ嬉しいなと思います」
――両立する上で一番苦労したことは。
「食育指導という面で、給食を食べながらやっていかないといけないので、そこは減量が大変でした。ただ、横浜大会で優勝してからは、みなさん私がこういうことをやっていて、食事制限しないといけないことも分かっていたので、ちょっと量を減らしてもらったりしました。みんなに理解してもらえて、ありがたい環境に恵まれているなと思います」
――トレーニングを始めて変わったことは。
「時間の使い方や、自分がどんな姿になりたいかを常にイメージして過ごすようになりました。トレーニングだけじゃなくて他のことでもそうです。例えば語学を頑張ってみたいと思った時も、どんな姿になりたいかイメージして、『ああいう姿になりたい。だから頑張ろう』とやり切る力が身につきました」
――自慢の部位は。
「肩ですかね」
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)