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ビキニを一度も着ずに「一生終えるのはもったいない」 40歳過ぎて人生変えたアラフィフ女性の転機

“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)」の決勝大会が12月9日、東京・TFTホールで開催され、予選を勝ち抜いた肉体美自慢が全国から集結した。女子スポーツモデル部門では、48歳の小澤綾子が優勝。ビキニを一度も着たことがないまま40歳を過ぎ、「このまま一生終えるのはちょっともったいないな」と思い立って新しい世界に飛び込んだ。

女子スポーツモデル部門で優勝した小澤綾子【写真:中戸川知世】
女子スポーツモデル部門で優勝した小澤綾子【写真:中戸川知世】

各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#46 小澤綾子」

“夏が一番似合う男性・女性”を決めるボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)」の決勝大会が12月9日、東京・TFTホールで開催され、予選を勝ち抜いた肉体美自慢が全国から集結した。女子スポーツモデル部門では、48歳の小澤綾子が優勝。ビキニを一度も着たことがないまま40歳を過ぎ、「このまま一生終えるのはちょっともったいないな」と思い立って新しい世界に飛び込んだ。

 ◇ ◇ ◇

――優勝した率直な感想は。

「もともとサマー・スタイル・アワード(サマスタ)は別の部門、今で言うベティ・マスターズなどに出ていたんですが、1年ぐらい離れていて。凱旋優勝できて凄く嬉しいですし、本当に恩返しできたような気持ちです」

――離れていたのはなぜ。

「当時はちょっと筋量が多くて評価されにくいな、というところがあり、ベティのプロライセンスを返上して、NABBAという別の団体に行くことにしました」

――サマスタに戻ってきた理由は。

「NABBAの大会でオーバーオールに出られる権利があったのに、すっかり忘れて家に帰ってしまったことがあったんです。意気消沈していたところに、サマスタの関係者から翌日(11月26日)オール・ジャパン・クオリファイ(最終予選)があるから出てみたら、と声をかけていただいて。本当にありがたいことにチャンスをいただいたので、今日ここに立つことが出来ました」

――コンテストに出始めたのはいつ頃からか。

「5、6年前に1回出ているんですが、その時は箸にも棒にも掛からない状態でした。自分に戦略がなかったんです。知識も情報もない。どうしていいのか分からないまま我流でやっていて、それでは本当に評価されない。やっぱり悔しいので、ちゃんとトレーナーをつけてトレーニングをするべきだと思って紹介していただいたのが、今のメイントレーナーです」

――始めたきっかけは。

「もともとランニングをしていて、そのパフォーマンスアップのためにトレーニングをしていました。それで『あ、そういえば私ビキニ着たことなかったわ』って。40歳過ぎても、海でも着たことがなくて、『このまま一生終えるのはちょっともったいないな』と思ったんです。海で着るのはちょっと恥ずかしい。みんなが着ているところ、大義名分があればいいや、というのが始めたきっかけです」

――ランニングというとマラソンを走っていたのか。

「そうです。市民ランナーでフルやハーフを走っていましたが、今は全く出来る気がしません。マラソン歴は20年以上で、ベストは遠い遠い昔ですが3時間15分ぐらいでした。筋トレを始めて自分の体が変わっていくのが目に見えて分かったので、それが凄く楽しくて嬉しくなって、そっちにハマったという感じです」

――ランニングからボディメイクに転向して、しんどかったことは。

「朝早い仕事をしているので、トレーニングの時間が捻出できない時がありました。みなさんが時間をかけてやるところを私は30分が勝負、みたいな。今は羽田空港の航空会社メンバーズラウンジで働いています。ただ、休憩を途中で挟むものの7時間ずっと立ちっぱなし、歩きっぱなしなので、有酸素運動になっています。絞りに効果を発揮しているんです。本当に動きっぱなしなので、多分1日1万歩歩いていると思います」

――実際にビキニを着てみての感想は。

「こんな世界があったんだな、という感じです。楽しいというか、自分の体に自信が持てるというか。もちろん体を作っているからでもあるんですけど、人生を変えたいと思った時は、ちょっとしたきっかけで大きく変えられるんだなと思いました。今は凄く楽しくやっています」

――自慢の部位は。

「肩とか背中、上半身の強みは前からあります。あとはミッドセクション、腹筋の割れている感じはいつも安定して出ます。逆に課題と言えば、脚とお尻。ハムストリングやお尻にかけてのカットの部分がちょっと弱いな、と思っています」

――次の目標は。

「もちろんここで優勝させてもらったので、第一人者、サマスタの顔になれたらいいな、と思っています」

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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