[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

55歳の女性がたった3年間で激変 フィジーク日本一、驚異の肩と腹筋を作り上げた3児の最強ママ

10月8日に東京・江戸川総合文化センターで行われた日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の階級無差別日本一を決める「日本女子フィジーク選手権大会」は、55歳の荻島順子が初優勝を果たした。2連覇中だった師匠の澤田めぐみとの一騎打ちを制し、涙の戴冠。苦しい時期を支えてくれた恩師への思い、応援してくれた家族へ伝えたい気持ちを聞いた。

初優勝を果たし、メダルを首にかけてポーズをとる荻島順子【写真:中戸川知世】
初優勝を果たし、メダルを首にかけてポーズをとる荻島順子【写真:中戸川知世】

コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#40 荻島順子」

 10月8日に東京・江戸川総合文化センターで行われた日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の階級無差別日本一を決める「日本女子フィジーク選手権大会」は、55歳の荻島順子が初優勝を果たした。2連覇中だった師匠の澤田めぐみとの一騎打ちを制し、涙の戴冠。苦しい時期を支えてくれた恩師への思い、応援してくれた家族へ伝えたい気持ちを聞いた。

 ◇ ◇ ◇

 2人に絞られた緊張の結果発表。下位から名前を呼ばれる方式で、3年連続5度目の優勝を目指した女王・澤田の名前が先に読み上げられた瞬間、会場はどよめき、ざわついた。「オーー!」「すごくね?」。続けて優勝者として中央に呼ばれた荻島は感激の涙を流した。

 本格的にフィジークを始めて約3年。当初から指導を仰いだ師匠が澤田だった。12人が残った決勝審査は最終的に師弟2人がピックアップされ、一騎打ちの様相に。澤田の顔を見た瞬間、荻島は「あ、澤田さんと1位を決めるんだ。本当にこうなったんだ」と思った。「こうなることをイメージしながら今日まで来たので、あの瞬間は舞い上がるというより、心にグッと来る感じでした」

 注目が集まった師弟対決。9月の日本クラス別選手権で優勝し、階級無差別の今大会で激突が決まってからというもの、葛藤を抱えていた。「戦いたいと思っていたわけではないので、戦うことになって、もの凄く色々な不安や重圧を感じてしまった」。心が休まらず、疲れも取れない日々。払拭してくれたのは、師匠の言葉だった。

「澤田さんと2人で、これからについてお話する機会を作ってもらいました。『2人で変わらずやっていこうね。私も一生懸命頑張るから、頑張ろうね』と言ってくださって。そこで気持ちがすっきりしました。私が気持ちよく全力で行かないと失礼になる。私が精一杯やっていくことは澤田さんも嬉しいだろうし、きっとそれを待っていると思って、ずっと頑張ってきました」

 師匠の思いに、結果で恩を返した。表彰式後の控室で「おめでとう」と労われ、感激した新女王。「実感はないです。私でいいのかなという気持ちの方が今は大きい」と口にしつつ、「(実感が)ない、ではいけないと思うので、これから自分と向き合っていきたい」と受け継いだ冠の重さを受け止めた。

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集