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55歳の女性がたった3年間で激変 フィジーク日本一、驚異の肩と腹筋を作り上げた3児の最強ママ

10月8日に東京・江戸川総合文化センターで行われた日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の階級無差別日本一を決める「日本女子フィジーク選手権大会」は、55歳の荻島順子が初優勝を果たした。2連覇中だった師匠の澤田めぐみとの一騎打ちを制し、涙の戴冠。苦しい時期を支えてくれた恩師への思い、応援してくれた家族へ伝えたい気持ちを聞いた。

初優勝を果たし、メダルを首にかけてポーズをとる荻島順子【写真:中戸川知世】
初優勝を果たし、メダルを首にかけてポーズをとる荻島順子【写真:中戸川知世】

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 10月8日に東京・江戸川総合文化センターで行われた日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の階級無差別日本一を決める「日本女子フィジーク選手権大会」は、55歳の荻島順子が初優勝を果たした。2連覇中だった師匠の澤田めぐみとの一騎打ちを制し、涙の戴冠。苦しい時期を支えてくれた恩師への思い、応援してくれた家族へ伝えたい気持ちを聞いた。

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 2人に絞られた緊張の結果発表。下位から名前を呼ばれる方式で、3年連続5度目の優勝を目指した女王・澤田の名前が先に読み上げられた瞬間、会場はどよめき、ざわついた。「オーー!」「すごくね?」。続けて優勝者として中央に呼ばれた荻島は感激の涙を流した。

 本格的にフィジークを始めて約3年。当初から指導を仰いだ師匠が澤田だった。12人が残った決勝審査は最終的に師弟2人がピックアップされ、一騎打ちの様相に。澤田の顔を見た瞬間、荻島は「あ、澤田さんと1位を決めるんだ。本当にこうなったんだ」と思った。「こうなることをイメージしながら今日まで来たので、あの瞬間は舞い上がるというより、心にグッと来る感じでした」

 注目が集まった師弟対決。9月の日本クラス別選手権で優勝し、階級無差別の今大会で激突が決まってからというもの、葛藤を抱えていた。「戦いたいと思っていたわけではないので、戦うことになって、もの凄く色々な不安や重圧を感じてしまった」。心が休まらず、疲れも取れない日々。払拭してくれたのは、師匠の言葉だった。

「澤田さんと2人で、これからについてお話する機会を作ってもらいました。『2人で変わらずやっていこうね。私も一生懸命頑張るから、頑張ろうね』と言ってくださって。そこで気持ちがすっきりしました。私が気持ちよく全力で行かないと失礼になる。私が精一杯やっていくことは澤田さんも嬉しいだろうし、きっとそれを待っていると思って、ずっと頑張ってきました」

 師匠の思いに、結果で恩を返した。表彰式後の控室で「おめでとう」と労われ、感激した新女王。「実感はないです。私でいいのかなという気持ちの方が今は大きい」と口にしつつ、「(実感が)ない、ではいけないと思うので、これから自分と向き合っていきたい」と受け継いだ冠の重さを受け止めた。

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