40代後半で筋トレを始めた63歳ボディビルダー 実体験から中高年に送る「一歩踏み出せば変わる」
30年以上の歴史を誇る世界最大級のボディコンテスト「マッスルコンテスト」。2月19日には、3年ぶりに日本での国際大会「マッスルコンテスト・ジャパン」が川崎市・カルッツかわさきで開催された。女子フィジーク部門では63歳の山野内里子が総合優勝。40代後半からトレーニングを始め、今ではパーソナルトレーナー兼ボディビルダーとして活動する山野内は、中高年世代に「遅くない。一歩踏み出せば変わる」とメッセージを送る。
各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#8 山野内里子」
30年以上の歴史を誇る世界最大級のボディコンテスト「マッスルコンテスト」。2月19日には、3年ぶりに日本での国際大会「マッスルコンテスト・ジャパン」が川崎市・カルッツかわさきで開催された。女子フィジーク部門では63歳の山野内里子が総合優勝。40代後半からトレーニングを始め、今ではパーソナルトレーナー兼ボディビルダーとして活動する山野内は、中高年世代に「遅くない。一歩踏み出せば変わる」とメッセージを送る。
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――率直な感想をお聞かせください。
「表彰式でプロカードが出なかったので、それがショックでした。パーソナルトレーナーとしての活動も3年目でして、去年クライアントさんでもうプロになった人もいて。先を越されてしまったので、私も絶対に頑張ろうというつもりで来たんです。総合優勝したのに取れなくて、ちょっとショックでした」
――プロになるという目標でやってきた。
「この競技を知らない人も多いので、いろいろな意味で取り上げてもらって、講演活動もやっていこうと思っています。お話もいただいていて。40代後半からトレーニングを始めたんです。40代後半からいろいろなことをやり出して、私の年齢でも今も継続できていることもお話しながらトレーニングに繋げていけたらいいなと思っています」
――40代から始めるのは勇気がいる。
「宮崎から主人の転勤で名古屋に来て、ちょうど良いタイミングでゴールドジムがオープンしたので、そこに行き始めたら楽しかったんです」
――きっかけは。
「エアロビクスや水泳をずっとやっていました。たまたまエアロビの先生が筋トレをやっていて、どのスポーツにも筋トレは大事だよと先生から言われて、それをきっかけに始めました。もう20年になるんですけど、ゴールドジムに入会して毎日やっていたら、トレーナーさんから『そんなにしっかりトレーニングをしているなら大会とかあるんですよ』と教えてもらって。すぐにハマっちゃいました」
――トレーニングで辛かったことは。
「私は食べない減量をしたことがないんです。みんなに不思議がられるんですが。食べていても減量できるトレーニング法をトレーナーの本野卓士先生に見てもらうようになったらできるようになって。筋量を増やしながら、毎年毎年バルクアップしてしっかり仕上げられるトレーニングができています。いくつになってもそれはできます」
――40代より上の方に伝えたいメッセージがある。
「トレーニングには『遅くない』ってことですね。本当に食トレだと思います。食べるトレーニングをしてほしいです。一歩踏み出せば変わります。『トレーニングしないといけない』ってそんな感じじゃなくて、自重でもお家で立ったり座ったり、そういうところからでも全然構わないので、一歩踏み出してほしいです。見返り美人。女性も男性も後ろ姿って結構見えないので、見返り美人になってほしいです。男性はかっこいい体を目指して、というのが私のコンセプトです。インスタグラムでもいろいろと発信しているので見ていただければ嬉しいです」
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)