元モデル直野賀優の原点は「劣等感」 180cm超級V、異彩放つ圧巻ボディを手にするまで
日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の「オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス」が19日に神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で開催され、各部門で筋肉美が競われた。メンズフィジークでは大会最長身の階級、180センチ超級で直野賀優が圧巻のボディで優勝。端正な顔立ちでモデルとして活動した経験もあるが、筋トレのきっかけは“劣等感”から。ここまで逞しい肉体を手にするまでの経緯を聞いた。
オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス
日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の「オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス」が19日に神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で開催され、各部門で筋肉美が競われた。メンズフィジークでは大会最長身の階級、180センチ超級で直野賀優が圧巻のボディで優勝。端正な顔立ちでモデルとして活動した経験もあるが、筋トレのきっかけは“劣等感”から。ここまで逞しい肉体を手にするまでの経緯を聞いた。
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――優勝した今の気持ちを教えてください。
「結果を残さないといけないプレッシャーを感じていたけれど、いい結果として表れたのでよかった。自分にとっては手応えを感じたシーズン。ステージに立つまでは分からなかったけれど、正解だったと言える結果で終われたと思います」
――体の状態は。
「めちゃくちゃ良いです(笑)。昨季と比べて仕上がりが特に手応えを感じています。筋量というか、筋の密度が上がったような手応え。(身体の)絞りの考え方のハードルを上げることができたし、マインドセットが確立させることができているのは、ボディービルダーとして成長に繋がっている1年だと感じています」
――かつてはモデルとして活動。当時のことを教えてください。
「大学1年生の時、銀座のアバクロの路面店が出て、そこでシャツレスがチヤホヤされてモテていたんです(笑)。僕も友人とお店に遊びに行った時、モデルスタッフをやらないかと声がかかったんですが、オーディション形式の面接で友人だけ受かって僕は落ちた。そこで劣等感を強く感じて『俺は受かってないけど、あいつを超えてやろう』と考えました。
アバクロはモデルが凄くかっこいい身体をしているのがコンセプト。それを超えるために、じゃあアバクロではないけれど普通にモデルとして仕事をやろうと思って。大学生の頃は事務所に所属していました」
――そこから競技としてボディメイクを始めた経緯は。
「当時は筋トレで良い体を作って、宣材写真を撮って、事務所に提出すれば仕事が来るものだと思っていたんです。でも仕事が来なくてもどかしい思いをしている時に、ベストボディジャパンというコンテストを知りました。成績を残せば、肩書もついて仕事が取りやすくなるんじゃないかと思い、出場しようと思ったのが大学4年生の頃。1年の準備期間を経て出場しました」
――数々のコンテストで好成績を残されていますが、ボディメイクをやっていて良かったことは。
「性格的には合理的になったこと。あとは自分の中のアイデンティティがこれ一つで確立されます。『良い体の人』っていう、要は独自性が生まれたのは強いかなと。一般の人よりは目立ちやすく、興味を持ってもらえるようになった。そこは得しているなと思います」
――大会はグランドチャンピオンシップス、世界選手権と続きます。
「世界選手権で勝つことがゴールで、この大会も減量においてはその通過点であり、過程。気持ちを切ってしまうと自分は羽目を外すので、舐めているとかではなく単に減量の通過点と考えています。まだ減量するぞという気持ち。去年の今を100点とするなら、今年は110点を超えている。ここから何点上乗せできるかを確かめないといけないし、自分の中で努力の形を練り固めていきたいです」
(THE ANSWER編集部)