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筋トレとストレッチはどっちが効果的? 運動不足の人がやる運動の「大正解」は…

優先順位で考えると「両方やる」か「筋トレ」が正解。しかし、実際は…

 さて、筋肉不足による病気のリスクの軽減や不調の解消には、筋トレをして筋肉量を増やすのが根本的な改善策です。しかし、そもそも運動嫌いだったり、運動習慣がないから、筋肉不足になっている。そこで「筋トレをしましょう!」といってもハードルが高く、数回はできるかもしれませんが、継続するのは至難の業なのです。

 冒頭に戻りますが、「運動をするならば筋トレか? ストレッチか?」と聞かれれば、優先順位で考えると「両方やる」か「筋トレ」が正解。しかし、実際は「どちらが正解か」ではなく、今の自分の体に合っている方を選ぶのが大正解です。

 例えば、昔よりも大分、体重がオーバーしていたら、いきなり筋トレをやれば関節を痛める可能性が高くなります。また、30代後半以降になると、いよいよ「膝が痛い」「腰が痛い」というつらい症状を日常的に抱えるように。「正直、筋トレはしんどい」と思う人も多いでしょうし、階段を上るだけで息が上がる、休日は1歩も外を出たくないほど疲れがたまっていれば、運動する気になれないのも当然です。

 ストレッチでは筋力アップは望めませんが、まずは欲張らず、動ける体を作るところから始めることは、決して“回り道”ではありません。体の硬さがほぐれ、コリや痛みが軽くなれば、「ちょっと歩いてみようかな」「階段を使ってみようかな」という気持ちにつながります。頑張りすぎて挫折するより、できることを続けた方が間違いなく効果がある。「体が柔らかくなって動きやすくなった」「痛みが軽くなった」「元気が出てきた」という状態になったら、ぜひ、次のステップ、「筋トレ」にチャレンジしてください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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