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失敗しないスポーツジムの選び方 24時間営業、フィットネス、パーソナルなど各特徴は?

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

ジムトレのメリットや、ジム選びの注意すべきポイントを解説
ジムトレのメリットや、ジム選びの注意すべきポイントを解説

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

 最近、様々な形態が増えているスポーツジム。しかし、運動経験が少ない人は「ジムでトレーニングしたい」と思っても、それぞれの特徴が分からず、足を踏み出せない人もいる。今回はジムトレのメリットや、ジム選びの注意すべきポイントを解説する。

 ◇ ◇ ◇

 以前は痩せたい、体作りを始めたい方からの質問は、「どうやったら痩せられるか?」「どうすればお腹が凹むのか?」という内容ばかりでしたが、最近は「どんなジムに行けばよいのか?」「ジムではどんなトレーニングをするとよいか?」というものが非常に増えました。

 これは「体を変えるためには、トレーニングが必要」という考え方が広がってきた表れと感じています。トレーナーの一人として、すごくうれしいですね。

 ただ、今でも“カラダを鍛えたいが運動経験が少ない”という方からは、「ジムに行ってもマシンを使いこなせない気がする。家で自重トレーニングをする方がいいのではないか」と聞かれることがあります。しかし、むしろ運動経験、トレーニング経験の少ない方ほど、マシンを使う筋トレがおすすめです。

 筋肉をつけるためには、筋肉が成長するだけの強い刺激を与えなければいけません。しかし、自重トレーニングでは、重力や力学的な刺激の方向、関節の曲げる角度を間違えやすく、正確かつ効果的に刺激を与えることはとても難しいのです。

 また、筋肉はトレーニングの負荷のレベルを上げていかないと、成長が止まってしまいます(過負荷の原則)。自重トレーニングでは重量や回数、動作の難易度といった負荷レベルを適切に上げていくことも難しい。結果、思い通りに筋肉がつかなかったり、筋肉を痛めたりという恐れがあります。

 その点、トレーニングマシンはオートマチックにターゲットの筋肉に刺激が入るよう設計されています。また、今の自分に合った負荷を設定することも容易なので、変なところの筋肉が発達したり、ケガをしたりというリスクが非常に少なくなります。

 さらに、8回挙げるのがやっとだった重りが10回挙げても余裕を感じるようになったり、重量の数値が上がっていったりと成長を明確に感じられるのもマシンの利点。「よし、次回は〇kgにチャレンジしてみよう」などと目標設定もしやすく、トレーニングのモチベーション維持にもつながります。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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