日本に長期滞在したCBC記者が「心に残った1枚」 “日本人親子の優しさ”を「忘れない」
東京五輪の開幕前から日本入りし、パラリンピック閉幕まで長期に渡って取材をしてきたカナダ公共放送「CBC」のレポーター、デビン・ハーロウ氏がCBC公式サイトに東京2020のレポートを掲載。大会及び、日本での生活を振り返る中で「心に残った1枚の写真」を紹介している。
ハーロウ氏が東京2020をレポート
東京五輪の開幕前から日本入りし、パラリンピック閉幕まで長期に渡って取材をしてきたカナダ公共放送「CBC」のレポーター、デビン・ハーロウ氏がCBC公式サイトに東京2020のレポートを掲載。大会及び、日本での生活を振り返る中で「心に残った1枚の写真」を紹介している。
2人の日本人がこちらに手を振っている。ラフな格好をした男性と可愛らしいシャツを着た少年。親子だろうか。掲げた手作りの白いボードには五輪のマークに加え、「がんばれ!!」「Good Luck!!」とカラフルな文字が描かれている。
五輪期間中に見つけた光景。ハーロウ氏は自身のレポートの中で、「ある朝撮った一枚の写真は自分の心に残るだろう」として振り返り、こう続けている。
「競泳の取材で東京アクアティックセンターに向かう途中だった。メディアバスが会場へ向かう最後の交差点を曲がると、保護者と子どもが角に立っていた」「彼らはオリンピックのボードを持って、通り過ぎるアスリートやメディアに手を振っていた」「ボードには『Good Luck』と書かれていた」
このように2人の日本人の姿を描写。さらには「個人的には、この瞬間こそ大会が持つ真の意味だと思う。幼い子どもに何かトキメキがあって、いつか大会に出場するかもしれない。誰にも分からないことだ」と続けている。
コロナ禍にあって、ファンは直接会場へと足を運ぶことはできなかった。そんな中でのアスリートへ込めたメッセージ。ハーロウ氏は「これが、彼らが大会の一部だと感じる小さな行いで、彼らが忘れることのないだろう大会と結びついた」と続け、「私も忘れることはないだろう」と締めくくっている。
(THE ANSWER編集部)