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「ゴン攻め」「今まででこんな悔しいことはない」 “10の言葉”で振り返る東京五輪

久保建英や大迫傑が涙ながらに語った本音に日本中が感動

◇「フランスチーム、強かったです」(柔道男子代表・大野将平)

 男女個人戦で9個の金メダルを獲得して臨んだ最終種目の混合団体戦。断トツ優勝候補だった日本は決勝でフランスの前に1-4で完敗した。試合に勝ってもガッツポーズをせず、敗者をたたえてきた大野は、畳の上で大喜びするテディ・リネールらフランス勢の姿を見て何を思ったか。聖地・日本武道館で悔しさにまみれた日本は3年後、パリ五輪で日本流のリベンジを目指していく。

◇「トノサマガエルになれた」(ボクシング女子代表・入江聖奈)

 鳥取に初の金メダルをもたらした入江は無類のカエル好き。「ジャイ子」と呼ぶカエルも飼育している。金メダルを獲得すると、カエルのように飛び跳ね、「今日だけはトノサマガエルになれた」と歓喜に浸った。ツイッターには「オリンピックが終わったらカエル探しの旅に出るつもり」と投稿するなど、カエルファンも巻き込み大盛り上がり。準決勝進出で「5ミリくらい開いた」歴史の扉が、女子初の快挙で「全開」になった。

◇「今までサッカーだけやってきてこんな悔しいことはない」(サッカー男子代表・久保建英)

 メキシコとの3位決定戦。前半13分に先制を許した日本は3点リードを許す苦しい展開に。後半33分に1点を返したものの、無念の敗戦となった。日本をけん引した久保は試合後、ピッチに泣き崩れ、悔しさをあらわ。これまで数々の大舞台を経験しているエースの五輪にかける思いが伝わる姿に日本中が胸を打たれた。勝利すれば1968年メキシコ五輪以来53年ぶり2度目となるメダル獲得だった。

◇「あんまり泣かせないでください」(マラソン男子代表・大迫傑)

 暑さ対策で札幌に舞台を移して行われたマラソン。現役最後のレースとして挑んだ大迫は終盤までケニア勢に食らいつく激走で6位入賞を果たした。インタビューでは男泣き。白タオルで顔を覆い、万感の思いを吐露した。太平洋を渡り、世界のトップ選手が集まる米国の「ナイキ・オレゴン・プロジェクト」に参加するなど、マラソン界に新風を巻き起こした開拓者らしい最後の走りだった。

(THE ANSWER編集部)

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