大迫傑、現役ラストランは有終6位 日本勢9年ぶり入賞…35km過ぎから粘りの力走
東京五輪は8日、札幌で男子マラソンが行われ、今大会を現役最終レースと位置づけている大迫傑(ナイキ)は2時間10分41秒で6位。日本勢としては12年ロンドン五輪で6位となった中本健太郎以来、9年ぶりの入賞となった。16年リオ五輪金メダルのエリウド・キプチョゲ(ケニア)が2連覇。
東京五輪・男子マラソン
東京五輪は8日、札幌で男子マラソンが行われ、今大会を現役最終レースと位置づけている大迫傑(ナイキ)は2時間10分41秒で6位。日本勢としては12年ロンドン五輪で6位となった中本健太郎以来、9年ぶりの入賞となった。16年リオ五輪金メダルのエリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間8分38秒で2連覇。中村匠吾(富士通)が2時間22分23秒で62位、服部勇馬(トヨタ自動車)が2時間30分8秒で73位。
大迫が引退レースで堂々の走りを見せた。午前7時、札幌で号砲。20キロ過ぎまで服部勇馬(トヨタ自動車)も先頭集団についていたが、引き離された。大迫はその後も先頭集団に食らいついていった。
途中でリタイアする選手も中継画面に映し出される過酷な試合。30キロ過ぎ、キプチョゲが集団から飛び出す。大迫は少し遅れ、8番手に下がった。
35キロ過ぎで先頭から51秒遅れだった大迫は、ここから奮起。7位、6位と一気に順位を上げた。ゴール直前では笑顔を見せ、6位でフィニッシュ。両手を膝につき、全力を尽くした様子を見せた。日本勢としては12年ロンドン五輪で6位となった中本健太郎以来、9年ぶりの入賞。有終のラストランを飾った。
30歳の大迫は、先月29日に自身のツイッターで今回のレースを「現役ラストレースにする」と表明。自身のYouTubeでも「陸上選手、マラソンランナーとしてのゴールを8月8日に決めました。それは東京を自分自身の競技人生の最高のゴールにするためです。2013年に大会が決まってから東京を目標にしてきました」などと説明していた。
佐久長聖高から早大へ進学、日清食品グループを経て、ナイキ・オレゴンプロジェクトへ。16年リオデジャネイロ五輪は5000メートルで全体28位、1万メートル17位。マラソンでは17年ボストンで3位。18年10月のシカゴ・マラソンで2時間5分50秒の日本記録を樹立し、20年3月の東京マラソンで2時間5分29秒とさらに日本記録を更新し、東京五輪の日本代表に内定していた。
(THE ANSWER編集部)