空手形・清水希容は銀メダル 世界1位の39歳サンチェスに敗戦…新競技で初代女王ならず
東京五輪は5日、今大会から採用された空手・女子形の決勝が行われ、世界ランキング2位の清水希容(ミキハウス)が同1位サンドラ・サンチェス(スペイン)に敗れ、銀メダルとなった。
東京五輪空手・女子形
東京五輪は5日、今大会から採用された空手・女子形の決勝が行われ、世界ランキング2位の清水希容(ミキハウス)が同1位サンドラ・サンチェス(スペイン)に敗れ、銀メダルとなった。
先に登場したのはサンチェス。スピード、パワーともに優れた動きで、世界女王の貫禄の演技を見せつけた。後から登場した清水は一礼し、力強い声を出して演武をスタート。静かな会場に速度を感じさせる音を響かせながらやり切り、会場から拍手を浴びた。
判定の結果、清水は27.88点。28.06点をマークしたサンチェスに及ばず、銀メダルとなった。判定を聞いた両者は握手して健闘を称え合った。
清水は予選で出場10選手中、唯一の28点台を記録。グループ首位で突破すると、準決勝では27.86点をマークして決勝へ。相手は国際大会でしのぎを削ってきた39歳サンチェスだったが、勝利を収めることはできなかった。
27歳の清水は、20歳の時に2013年の全日本選手権で史上最年少優勝を達成。14、16年の世界選手権を連覇し、14、18年のアジア選手権でも優勝している。18年の世界選手権はサンチェスに敗れ銀メダル。全日本選手権は19年まで7連覇しており、20年12月の同大会は準優勝だった。
空手は今大会で初めて実施。形と組手の2種目があり、形は相手と直接対決せず、仮想の敵を倒すことが目的。世界空手連盟(WKF)の認定する形リスト(約100種類)から1つを選択して演武を行う。選択した形は一つの大会で一度ずつしか使えない。技の正確性、力強さ、表現力、スピード、リズム、バランス、極めなどを採点方式で競う。
(THE ANSWER編集部)