突きは1トンの破壊力 日本発祥の新種目・空手形の魅力、ルーツは「殺し技」
テレビ越しでも伝わる迫力「あらゆるものが一点に集中する」
一方の喜友名は、体幹の強さから生み出される圧倒的なパワーが武器。「人間が階段を登るとき、足の裏にかかる力は体重の5倍と言われている。空手も1つの突きに自分の体重、勢い、パワーを乗せることができる。普通は2~3倍と言われてるけど、喜友名は完成形に近い形。素晴らしい突きができる。一発の突きでも1トンぐらいのパワーがある。力強さが明確になっている」と評価は高い。
その迫力は、たとえ、テレビ画面越しでも感じることができるという。
「体幹、筋力、体の使い方、体重の乗せ方、あらゆるものが一点に集中する。やはり乗せている突きと、乗せてない突きは明確に素人さんにも分かる。そこを見ていただくと楽しい」と、同関係者は力を込めた。
会場に響き渡る気合は、小さい選手もいる。タイミングも選手次第だ。
「声はいつ出してもいい。決まったとき、ノッているとき、気合はどこで入れてもいい構成になっている。心臓ぶち破ってやったぞっていうとき、気合を出す。清水のハスキーな声はよく通りますよね。でも、もともと殺し技なので、声が美しいということはないです」
日本発祥の伝統の格闘技。五輪という大舞台で繰り出される武術の粋に注目だ。
(THE ANSWER編集部)