五輪延期 東京組織委の開催尽力に「深い同情」と海外の声「不断の努力に対して…」
7月24日に開幕予定だった東京五輪・パラリンピックの延期が24日、決定した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により史上初の措置となったが、参加国からは東京五輪組織委員会のこれまでの尽力に対する同情の声も出ている。
英国五輪委員会首脳が延期を尊重「我々が支持できる唯一の結論」
7月24日に開幕予定だった東京五輪・パラリンピックの延期が24日、決定した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により史上初の措置となったが、参加国からは東京五輪組織委員会のこれまでの尽力に対する同情の声も出ている。
世界で多数の死者を出しているコロナ禍の影響で、ついに決まった五輪延長。英国五輪委員会のアンディ・アンソンCEOは英国代表公式サイトで声明を発表し、「重大な悲しみとともに、我々は延期の決定を受け入れますが、我々の国、コミュニティ、家族を直撃している新型コロナウイルスのインパクトを前に、これは我々が支持できる唯一の結論であるとも認識しています」とした。
世界的に感染が広がる中、英国では400人以上の死者が出ている中、延期以外に選択はなかったと主張していたアンソン氏。「今は東京五輪について考えることをやめて、家で家族と平穏に過ごす時」とした上で、さらに「国と世界が激しい苦難に耐えている際、五輪の準備を続けることは我々にとって考えられない。延期は正しい決断です」と延期決定を全面的に支持している。
その一方で、2013年9月に開催決定後、準備を続けてきた東京五輪組織委員会についても言及。「我々はこの困難なシナリオの中で、ポジティブな結果を求めて、不断の努力を続ける2020年東京五輪組織委員会とIOCの同僚に対し、深く同情しています」。アンソン氏は開幕3か月前に史上初の決定となった組織委員会のこれまでの尽力に思いを寄せた。
「五輪は我々すべてにとって希望の象徴。世界が暗黒時代から再び抜け出した際、適切な時期にみんな東京に集まることを我々は確信しています」とし、東京五輪はコロナ禍終息後の希望の象徴になるはずと期待していた。
(THE ANSWER編集部)