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釜石市がキャラクター賞を受賞 震災被害もW杯招致に尽力…ラグビーアワード

国際統轄団体ラグビーアワード(WR)は3日、東京都内でワールドラグビーアワードを開催。この中でオフィシャルパートナーのランドローバーが協賛する「アワード・フォー・キャラクター(キャラクター賞)」に、釜石市が選ばれた。授賞式には、釜石シーウェイブスの桜庭吉彦GM、釜石高3年生で防災の啓蒙活動を行う洞口留伊さんらが出席。東日本大震災で被災しながらもW杯開催に尽力した釜石の尽力を称えられ、喜んだ。

釜石で行われた試合で観客席をバックに自撮りする選手【写真:Getty Images】
釜石で行われた試合で観客席をバックに自撮りする選手【写真:Getty Images】

台風の影響でカナダ―ナミビア戦中止も両国のボランティア活動が話題に

 国際統轄団体ワールドラグビー(WR)は3日、東京都内でワールドラグビーアワードを開催。オフィシャルパートナーのランドローバーが協賛する「アワード・フォー・キャラクター(キャラクター賞)」に釜石市が選ばれた。授賞式には、釜石シーウェイブスの桜庭吉彦GM、釜石高3年生で防災の啓蒙活動を行う洞口留伊さんらが出席。東日本大震災で被災しながらもW杯開催に尽力した釜石の尽力を称えられ、喜んだ。

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 釜石鵜住居復興スタジアムでは2試合が行われる予定だったが、台風19号の影響で10月13日に予定されていたカナダ―ナミビア戦は中止となった。だが、9月25日にはウルグアイが格上のフィジーを30-27で破る大番狂わせを演じ、スタンドを埋めた1万4025人のファンが大歓声を送った。

 試合当日、会場で防災に関する啓蒙活動を行った洞口さんは「今、スタジアムが建てられているところは、私が震災当時に通っていた小学校があった場所。スタジアムの中にある震災の記念碑の周りで、そこであった出来事を伝承という形で出会った方にお伝えしました。たくさんの方が話を聞いてくれたり、時には涙を流してくれて、自分の言葉で伝えることが人の心に届くんだと、改めて感じることができました」と笑顔を浮かべた。

 ウルグアイ―フィジー戦の前に、釜石市内14校の小中学生2200人が「ありがとうの手紙」という歌を合唱。震災後に世界各国から寄せられた支援に対する感謝の気持ちを発信した。

 台風の影響でカナダーナミビア戦は中止になってしまったが、両チームの選手やスタッフが災害ボランティアに参加する姿も話題になった。洞口さんは「ボランティア活動を通じて釜石に笑顔や希望を与えてくれた」と感謝した。

 また、近い将来、釜石で幻となった試合を実現させたいという声が地元では上がっているという。大会アンバサダーを務めた桜庭GMは「地元の声を伝える役割を担っていきたい」と前向き。「カナダ、ナミビアの行動(ボランティア活動)はラグビーの価値である結束を、行動として示してくれたもの。すごいことだと思います」と感謝の気持ちも伝えた。

(THE ANSWER編集部)


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