差別発言疑惑の南ア・ムボナンビが決勝出場へ 統括団体が「証拠不十分」と裁定【ラグビーW杯】
ラグビーの統括団体ワールドラグビー(WR)は25日、ワールドカップ(W杯)フランス大会の準決勝で南アフリカ代表ボンギ・ムボナンビが行ったとされていた人種差別発言疑惑について、制裁を行わないという決定を下した。英専門メディア「プラネット・ラグビー」が伝えた。28日(日本時間29日)のニュージーランドとの決勝にムボナンビは出場できることとなり、登録メンバーにも名を連ねた。
英専門メディアが伝える
ラグビーの統括団体ワールドラグビー(WR)は25日、ワールドカップ(W杯)フランス大会の準決勝で南アフリカ代表ボンギ・ムボナンビが行ったとされていた人種差別発言疑惑について、制裁を行わないという決定を下した。英専門メディア「プラネット・ラグビー」が伝えた。28日(日本時間29日)のニュージーランドとの決勝にムボナンビは出場できることとなり、登録メンバーにも名を連ねた。
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21日の準決勝の試合中、イングランド代表のトム・カリーがムボナンビから白人差別の言葉を掛けられ、その場で主審のベン・オキーフ氏に申告したとされていた事案。試合後にはメディアに対して実際に浴びせられた言葉などを語っており、この報道を受け、WRも本格調査に乗り出していた。
英専門メディア「プラネット・ラグビー」は「ワールドラグビーが、トム・カリーに対するボンギ・ムボナンビの人種差別発言疑惑について判決を下す」との見出しで記事を掲載。「南アフリカのHOボンギ・ムボナンビはW杯準決勝でトム・カリーに対して人種差別発言をしたという疑惑について制裁を受けないとワールドラグビーが発表した」と伝えた。
「ワールドラグビーは、南アフリカのフッカーがカリーに人種差別発言したという主張に関する調査を行った」と経緯に触れたうえで「しかし、ラグビーの統括団体は、いかなる人種差別疑惑についても『極めて真剣に』受け止めているとしたものの、調査の結果『証拠不十分』だと判断した」と報道している。
南アフリカは26日に決勝の登録メンバー23人を公式X(旧ツイッター)で発表。先発15人の中にムボナンビも名を連ねている。
(THE ANSWER編集部)