南アフリカのポラードについて「同じシーンを何度も見てきた」

　ラグビーワールドカップ（W杯）フランス大会は21日（日本時間22日）、準決勝で前回王者・南アフリカがイングランドを16-15で破り、決勝進出。ラスト2分で試合をひっくり返す劇的な2戦連続1点差勝ちで、連覇に王手をかけた。勝利を呼んだのは、ハンドレ・ポラードの土壇場49メートル逆転PG。敗れたイングランドのオーウェン・ファレル主将も脱帽する一撃だった。

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　13-15で迎えた試合終了間際、南アフリカが獲得したPGのチャンス。位置についたのはポラードだった。時計の針は78分を指そうとしている。ほぼ正面ながら、距離は49メートル。しかし、勢い良く右足を振り抜くと、飛んでいったボールはポストの真ん中を通過し、しっかりとゴールに届いた。電光掲示板が16-15に変わる。南アフリカを決勝に導く逆転PGとなった。

　ラグビー・フットボール・ユニオン公式サイトはイングランドの試合後コメントを紹介。その中でファレル主将は「ハンドレ・ポラードが同じようなことをするのは何度か見てきた。彼はトップクラスのキッカーで、あれは劇的なキックだった」と称賛した。ファイナルを目指した大一番の土壇場、そんな状況でも難しいキックを難なく決めた技術と精神は、際立っていた。