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ラグビー日本8強への切り札 長身201cmディアンズが持つ献身性「勝てば日本は大きく成長する」

ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表は5日、ベースキャンプ地のトゥールーズでLOワーナー・ディアンズが会見した。8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。代表最長身201センチが“切り札”として貢献する。

会見を行ったワーナー・ディアンズ【写真:浜田洋平】
会見を行ったワーナー・ディアンズ【写真:浜田洋平】

ラグビーW杯

 ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表は5日、ベースキャンプ地のトゥールーズでLOワーナー・ディアンズが会見した。8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。代表最長身201センチが“切り札”として貢献する。

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 21歳のディアンズは流暢な日本語で決意を示した。

「アルゼンチンは凄いパッショナルで、フィジカルのあるチーム。タフな試合になると思います。ディフェンスをしっかりして、ターンオーバーをしてジャパンラグビーをすれば大丈夫だと思う」

 ニュージーランド出身。父がNEC(現・東葛)のコーチに就任したことで中学時代に来日した。流通経大柏高では3年時に花園出場。日本が史上初の8強入りを果たし、大旋風を巻き起こした前回2019年大会は高校2年だった。

「高校生として見ていた。凄くインパクトのある試合。日本だけではなく、ラグビーコミュニティーに大きな結果だった」と熱狂を回顧。「準々決勝に行けば日本はとても大きく成長していく」と、今度は自身が日本ラグビー界の発展に貢献する。

 21年11月に代表初キャップを獲得。201センチの長身は日本の大きな武器となる。今大会は3戦とも途中出場。次も屈強なアルゼンチンFWとのスクラム戦だけでなく、ラインアウトの捕球役としてボール保持に一役買う。終盤で流れを呼び込めるか。献身的な働きは“切り札”として鍵を握る。

「LOとしてスクラムで仕事はたくさんあるけど、W杯中に一番集中しているのは、LOを含めてフロントローの姿勢をキープすること。自分たちがプレッシャーをかけられた時に重心を下げない。そうすれば、自分たちのタイミングでいいヒットができる。組む前の段階で下げないことです」

 サモア戦の終盤にはバックローが重心を落としてしまい、スクラムが潰れてしまった。「相手もプレッシャーがあるけど、自分たちもプレッシャーをかけにいかないと。LOが動くと崩れる。動きを少なくして、PRの重心を下げない。前に行き過ぎないとかそういうところ」。作り上げた日本の形のままぶつかっていく重要性を説いた。

 07年大会3位、15年大会4位だったアルゼンチン。昨年3月から率いるマイケル・チェイカ・ヘッドコーチは、15年大会でオーストラリア代表を準優勝に導いた。就任後は敵地でニュージーランド、イングランドを撃破。過去1勝5敗の日本は、1998年以来勝利がない。今大会はともに2勝1敗の勝ち点9で並び、得失点差でアルゼンチンが組2位、日本が同3位。最終戦で勝った方が8強に進む。

 ディアンズらチームはこの日練習はなく、トゥールーズから決戦の地・ナントへ移動する。「自分たちのラグビーを信じてやるだけ」。運命の日まで残り3日。徐々に決戦ムードが高まっている。

(THE ANSWER編集部)

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