ラグビー日本FW陣が新合言葉「ブラザーフッド」で一丸 8強進出の鍵・スクラム戦制覇へ命名
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表は2日、ベースキャンプ地のトゥールーズで練習を公開した。8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、史上初となる2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。練習後の会見にはPRクレイグ・ミラー、PRヴァル・アサエリ愛が出席し、鍵を握るFW陣の間で「ブラザーフッド(戦友や兄弟の意)」の合言葉を決めたことを明かした。
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ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表は2日、ベースキャンプ地のトゥールーズで練習を公開した。8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、史上初となる2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。練習後の会見にはPRクレイグ・ミラー、PRヴァル・アサエリ愛が出席し、鍵を握るFW陣の間で「ブラザーフッド(戦友や兄弟の意)」の合言葉を決めたことを明かした。
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屈強なアルゼンチンFWを打ち破るため、日本はさらに強固な絆を築き上げている。ミラーは「今の自分たちがフォーカスすべきなのはセットピース」とスクラムやラインアウトなど試合を再開するプレーの大切さを強調。中でもスクラムで押し勝てば、SHの球出しに余裕が生まれ、日本の速い攻撃に繋がるキーポイントとなる。そんなFW陣の中でニュージーランド出身のミラーが合言葉を決めた。
「ブラザーフッド。戦友という意味の言葉を持って、FWがコネクトすること。互いのために結果を残すことが重要なんだ」
結束力を高めるため、ミーティングでスクラム担当の長谷川慎コーチが「何か言葉にして決める?」と投げかけ。32歳のミラーが答えたという。同コーチは「アルゼンチンは気持ち、熱さがある。姿勢を崩しても無理やり押してくる」と警戒した上で「相手の強さ、上手さ、重さは今の日本代表なら消せると思う」と自信を示した。
日本はこの日の現地時間午前10時45分頃から冒頭約20分のみ練習を公開。BKとFWに分かれ、FW陣は1対1のディフェンスタックル、相手ボールから複数人で守るタックルなどの動きを確認。稲垣啓太、リーチ・マイケルらと軽快な動きを見せたミラーとヴァルは、ここまで3戦とも後半から出場。どんな組み合わせでも強いスクラムが組めるのが日本の売りでもある。
ヴァルは「こっちのフォーカスポイントはディフェンス。相手がデカくてまっすぐ来るので、意識して相手を止めるための練習をした」と説明。右ふくらはぎの負傷で前戦を欠場したSH流大は、グラウンドにいながら練習に加わっていなかったが、ヴァルは「怪我をしている選手がいても問題ない。毎週、毎週練習からみんなが凄い雰囲気がよくなっている。それが試合に出ている」と強調した。
世界ランク12位の日本と同9位アルゼンチンはともに2勝1敗の勝ち点9で並び、得失点差でアルゼンチンが組2位、日本が同3位。最終戦で勝った方が8強に進むが、ボーナスポイントの有無も同じ状態で引き分ければ、日本が敗退となる。2007年大会で3位に入り、15年も4位だった相手をわかりやすく倒したいところだ。
ミラーが「W杯自体が素晴らしい経験。選手たちも試合ごとに自信がついてくる。たくさんのファンもいるし、試合の雰囲気を感じてベストを尽くさないといけない」と言えば、ヴァルも「ジャパンの8人の力を意識したい」と、まずはFW陣での勝利を描いた。
(THE ANSWER編集部)