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ラグビー日本、アルゼンチンの重厚スクラム打破に自信 長谷川コーチ「今の日本なら強さ消せる」

ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表は2日、ベースキャンプ地のトゥールーズで練習を公開した。8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、史上初となる2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。この日はスクラム担当の長谷川慎コーチが会見に出席し、アルゼンチンの重厚なスクラムの打破に自信を見せた。

この日の会見に出席したスクラム担当の長谷川慎コーチ【写真:浜田洋平】
この日の会見に出席したスクラム担当の長谷川慎コーチ【写真:浜田洋平】

ラグビーW杯

 ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表は2日、ベースキャンプ地のトゥールーズで練習を公開した。8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、史上初となる2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。この日はスクラム担当の長谷川慎コーチが会見に出席し、アルゼンチンの重厚なスクラムの打破に自信を見せた。

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 日本はこの日の現地時間午前10時45分頃から冒頭約20分のみ練習を公開。右ふくらはぎの負傷で前戦を欠場したSH流大は9月27日、30日の公開練習では姿がなかったが、この日はグラウンドに現れた。しかし、円陣には加わったものの、動きを確認するBK陣の練習には入らず、近くで見守るのみ。右ふくらはぎにはテーピングが巻かれていた。

この日の練習で動きを確認するFW陣【写真:浜田洋平】
この日の練習で動きを確認するFW陣【写真:浜田洋平】

 アルゼンチンは重厚なFWを誇る。この日の日本はBKとFWに分かれ、FW陣は1対1のディフェンスタックル、相手ボールから複数人で守るタックルなどの動きを確認。ミラーとヴァルは稲垣啓太、リーチ・マイケルらと軽快な動きを見せた。

 世界ランク13位の日本と同9位アルゼンチンはともに2勝1敗の勝ち点9で並び、得失点差でアルゼンチンが組2位、日本が同3位。最終戦で勝った方が8強に進むが、日本は引き分けなら敗退となる。2007年大会で3位に入り、15年も4位だった南米の雄の撃破が絶対条件だ。長谷川コーチの主な会見一問一答は以下の通り。

――ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチとは長い。キャラクターはどう変化してきたか。

「ジェイミーになって8年くらいになりますが、最初の頃はコーチ、選手にも何も説明せずに練習を始めていた。何の練習か説明がない。日本人選手は説明を受けるとしっかり動けるけど、『なぜ?』が先に立ってうまくいかなかった。今はそれがなくなってきた。選手に任せることが増えて、今は選手に決めさせることが多い。いいチームになってきた。

 人としては、8年やるとこんなことを考えているなってわかる。そこにブレはないですね。僕やジェイミー、他のスタッフが選手から誤解されているところがほぼなくなっている。誤解されると話し合っているし、いい人間関係になっている」

――松田力也の調子がいいことについて。

「力也のキックは本当に助かる。ゴール前でモール、スクラムを組んだ後に3点を取ってくれる。ここを頑張ったら完全に3点を取ってくれると思える」

――コーチ自身もアルゼンチンと対戦した。その時の記憶、今週のフォーカスポイントは。

「僕は1999年に一番最初にスクラムを組んで、大きさも違うし、違う競技をしているみたい。アルゼンチンも、日本もそうですが、何年も経つとスタイルも変わる。コーチになって最初のテストマッチもアルゼンチン。今回も含め、イメージはそれぞれ全部違う。相手の強さ、上手さ、重さは今の日本代表なら消せると思う。消した上で自分たちがしっかり組めるように練習している。そうなってくれれば」

――アルゼンチンのスーパーラグビーは参考には。

「あまりならない。メンバーも変わるので。でも、ああいう国際試合をたくさんした方が経験値は上がるので、やった方がいいのかなと思います」

――ヴァル・アサエリ愛、クレイグ・ミラー、坂手淳史が途中出場で活躍。

「彼らも前半から行けるメンバー。ジェイミーが選んでいる。ただ、この前のサモア戦は重い相手がいて、後半にテクニックのある選手が出てきた。あの順番で来いと思っていた。こちらのメンバーも合わせて当たっている。アルゼンチン戦のメンバー発表が楽しみですね。誰がいつ出てきてもいいと思います」

――流の状態は。

「ドクター、メディカルも優秀な人がたくさんいる。一生懸命やっている。それしか言えないですね(笑)」

――アルゼンチンのスクラムの特徴。

「イングランドは上手い。サモアは一番重かった。アルゼンチンは気持ち、熱さ。姿勢を崩しても無理やり押してくる。ボールが(スクラムの中に)入って出てくるまでに(日本の)スクラム8人は張り付くと思う。相手の特徴を見ながら、良い対策を試合中に選手がやれるようになっている。偏差値が上がっていますね。事前の分析と違っても、試合中に変えられる引き出しがついてきた」

――交代のタイミングで考えていることは。

「交代に関しては試合前に時間で決まっている時もあるし、相手が代わったらそれに合わせることもある。ジェイミーに変えていいか聞かれる時もあります。この前は稲垣を代えていいかと聞かれて、待ってほしいと伝えたけど、すぐに代えていました(笑)」

――レフェリーとのコミュニケーションは。

「札幌のテストマッチ以降はよくなった。試合前に注文を言わなくなった。試合前に言っても忘れられるし、印象が悪くなるだけ。今までのトレンドなどわかっているので、それを考えてやっています」

(THE ANSWER編集部)


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